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小国町で「ぎんなんワイン」開発

 小国町が日本一の生産地を目指しているイチョウの実・ぎんなんを原料にしたワインの試作品がこのほど、委託先の安曇野ワインによって出来上がった。町では今年度中に限定3,000本の販売を開始したいとし、町民から名前を募集するなど新しい特産品づくりへ追い込み態勢に入った。

 同町が地域に多いイチョウの木に着目し、本格的にぎんなんの生産を始めたのが昭和60年。現在の栽培面積は34ヘクタール、年間生産量約10トンで県内トップクラス。ぎんなんはビタミンAやカリウムなどの無機質が含まれる健康食品で、生産量の95%は生食用として東京の市場に出荷される。

 生産量が年々増える中、より付加価値をつけた特産品に育てたいと、平成9年には町の特産品生産組合(笹崎誠組合長)が地元酪農家の牛乳とドッキングさせた「ぎんなんアイスクリーム」の発売を開始。これまでに羊かん、そうめん、みそ漬など7種類が生産されている。

 町では昨年度、さらに特産品の開発を進めたいとして市場調査を実施した。同町には地酒がなく、町産品アピールの弱点ともなっていることから、ぎんなんを使ったアルコール類の開発を模索。今春、長野県の安曇野ワインに話を持ちかけたところ「可能性あり」との回答が得られ、このほど試作品が出来上がった。大分県にぎんなんを原料にした焼酎(しょうちゅう)、茨城県にイチョウの葉を使ったリキュールがあるが、ワインは国内はもとより世界でも初めてではないかという。

 ワインの原料はぎんなん100%。試作品は少し黄色がかった透明な色で「さっぱりとした口あたりのいい味」と町企画商工課。町では今年度中に3,000本(720ミリリットル)を限定生産して多くの人から試飲してもらうと同時に、同組合をはじめ、商工会、農協などと力を合わせ、特産品の目玉にしていきたいとしている。このため町民からまず関心を高めてもらうため、名前の募集を開始する一方、長岡造形大にラベルデザインも依頼するなど、本格的な生産・販売に向けて準備を急いでいる。

(2000/ 9/ 4)

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