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新潟中銀が営業終了 柏崎は59年の歴史に幕

 1999年10月に経営破たんした新潟中央銀行(本店・新潟市)が11日午後3時、受け皿6行への正式譲渡を前に営業を終える。市内の柏崎、米山両支店はそれぞれ59年、24年の店史を閉じ、営業譲渡に伴い、預金、融資は大光銀行柏崎支店が引き継ぐ。

 第四銀行は9日、他の受け皿行に先立ち、融資、預金管理のデータ移管作業の都合から約735億円分(99年末の簿価)の債権を引き継いだ。また、預金と約2,104億円分(同)の債権、新潟中央銀の13店舗を受け継ぐ大光銀行や長野、東京、群馬の4行への譲渡は14日に行われる。

 2月時点で県内外の約4,000先、総額約4,600億円(99年末の簿価)とされる不良債権は整理回収機構(RCC)に移管され、回収が進められる。柏崎、米山など県内外の66店舗は閉鎖、売却される。新潟中央銀は譲渡にあたり預金額確定のため、11日午後3時、全店の現金自動預払機を停止し、コンピューターシステムの引き継ぎ作業に入る。

 柏崎支店は新潟中央銀の前身の新潟無尽株式会社が創業した1942年10月、市内比角に出張所として開設された。移転・新築を経て、98年11月、東本町まちづくり事業に伴い、市内東本町一から市内駅前二の新店舗に移転営業した。99年5月末は同支店として最高預金量を達成し、業務が伸びた矢先の金融監督庁の早期是正措置だった。

 柏崎、米山両支店の行員はパートを含め計21人。柏崎支店は3年前の移転時から半減した。再就職先が未定の行員は同支店で男性2人、女性3人。新潟中央銀全体では約250人とされ、今後の雇用などに不安をかかえたままの営業最終日となった。

 井上勝利・柏崎支店長(55)は「30年に及ぶ銀行員生活で破たんは異例の経験だった。最後に着任した柏崎で順調に譲渡作業を終えることができた。新築移転でこれからという時だったのに、取引先、顧客の期待に添えず、申し訳ない。皆さんの理解と協力に心から感謝している」と話した。

 この日、家族に頼まれ記帳に訪れた市内の男性(60)は最後の粗品と新潟中央銀の通帳を手に、「職員はいつもと変わらぬ対応をしてくれた。次はこの通帳をもって大光銀行に行くことになるのだろう」。また、別の男性(50)は「働き盛りの行員はこれからが大変だ。これもみんな、銀行トップがでたらめをやったせいだ」と話していた。

(2001/ 5/11)

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