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朝鮮中央通信は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮赤十字会が日本で拉致(らち)疑惑が問題化していることに反発し、「日本側が要請した『行方不明者』の消息調査事業を全面中止する」と発表した。子供が拉致された疑いのある家族らの間に憤りと日本政府への失望の声が上がっている。
日本と北朝鮮は1999年12月、北京で日朝赤十字会談を行い、拉致疑惑問題と関連し、日本側の要請で北朝鮮側が「行方不明者」として調査を行うことで合意していた。しかし、朝鮮赤十字会は今回の発表で、日本側の「拉致騒動」で調査事業に難関ができ、事業を進められなくなったと非難。拉致疑惑を強く否定し、「不明者」がいないことを改めて強調した。
北朝鮮では最近、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部への捜索などに対する対日非難の論調・談話が続いており、調査中止の発表は捜査への反発、けん制があるものと見られる。
1978年に柏崎市で行方不明になった市内土合、大学生・蓮池薫さん=当時(20)の母親ハツイさん(69)は「寒空の下にいる息子のことを思っていた矢先だった。日本政府がコメ支援をしても、この有り様。政府の対応も含め、情けなく、悔しい」と憤った。蓮池さんと一緒に行方不明になった奥土祐木子さん=当時(22)の父親一男さん(74)は「残念でならない。北朝鮮はああいう国だから拉致を認めず、これまで調査をしてきたかも疑わしい。日本政府は一方的に言われるままで力がない」と話した。
また、蓮池さんの高校時代の同級生で、救出を支援する「蓮池薫さん・奥土祐木子さんと再会をめざす会」の小山雄二代表は「最近、日本の救出運動に対する北朝鮮の批判キャンペーンが続いていた。朝鮮総連への強制捜査などで追い詰められた印」と冷静に受け止め、「地元柏崎として、市民運動的な支援ができないかと考えている」と話している。
(2001/12/18)
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