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国見修二のペンネームで詩や小説を書いている市立荒浜小教頭・平井修二さん(47)がこのほど、短編小説集「黒光り」を出版した。自らの少年時代をテーマに、日常生活や風物、多感な思いを書きつづった秀作だ。
平井さんは西蒲潟東村の出身。上越教育大大学院修了。昨年4月、上越・富岡小から荒浜小に赴任した。専門は国語。高校時代から詩を作り始め、近年、小説にも本格的に取り組んでいる。日本近代文学会、日本詩人クラブなどの会員。詩集に「鎧潟」「戦慄の夢」など。小説では「鳴き砂の里」で「文芸たかだ」の井東汎(ひろし)賞受賞。
「黒光り」は、夏秋冬春の4章・30編で構成。全編を通して主人公「ション太」が登場する。本の題にもなった「黒光り」は、黒光りした板の間をそっと歩いて、台所のなべから冷えた甘酒をこっそり飲む楽しさと、子供心に「酒」を意識し、その怖さをふと感じる心の揺れを描いた。
この短編集について平井さんは「自分の幼い原体験がベースになっているので、楽しく書くことができた。どんどん話題が出てきた」と振り返る。新潟県現代詩人会の仲間で、市内城東二で夢塾「ひまわり」を主宰している元教員・牧岡孝さん(66)は「文章が研ぎ澄まされ、詩人らしい感性が生きている」と評した。新風舎刊、B5判・135ページ。本体価格1,400円。
ペンネームの「国見」は、ふるさと潟東村の地名。今は新井市に自宅があるが、柏崎に単身赴任中だ。
(2001/12/19)
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