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市内軽井川などの柏崎学園ゾーンに計画されている仮称・環境共生公園に、県が県立美術館を建設する方針で市と協議を続けていることが分かった。西川市長が21日までに明らかにしたもので、併せて美術館関連の周辺整備も検討中だとした。
市は1997年度から学園ゾーンへの研究施設や文化・体育施設の誘致を県に要望してきており、美術館の構想は県がこれにこたえた。平山知事は今月13日に市内で開かれた新春講演会で「文化面から柏崎地域の振興策を考えている」と述べて、文化施設の設置を示唆していた。
美術館は環境共生公園の敷地内に建設する。新年度に内容などの検討委員会を設置して準備作業に入り、公園オープン予定の2006年度と前後して開館を目指す。県立美術館は、長岡市の近代美術館と、新潟市万代島に03年度開館する分館に次いで3館目。柏崎も長岡の分館的な位置付けになるとみられる。柏崎に設置する施設ということで、事業費財源については原発関係の交付金を充てることも可能とされる。一方、周辺整備は同公園の事業に新たに加える形で検討しており、市では集客力を高めるものにしたい意向だ。
西川市長は「美術専用施設を県から造ってもらえることは大変ありがたい。単に美術品の展示だけでなく、子供たちへの美術教育の役割を持たせるとも聞いており、大いに期待したい」と話している。
環境共生公園は、東京電力柏崎刈羽原発全号機完成を記念し、同社が整備費・維持管理費など合わせて約60億円を市に寄付して設置される。敷地約30ヘクタール。現在、用地取得などが進んでおり、04年度からの工事着手を目指している。
(2002/ 1/21)
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