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コミデイ利用、多くの人が「生きがい」

 市は、市内のコミュニティデイホーム(以下、コミデイ)の事業評価として、利用者の意識調査を行い、このほど結果をまとめた。利用者の多くが「よく笑うようになった」「コミデイが生きがいだ」と答えた。一方、利用していない人に比べ、医療費も安価な状況であることも分かった。

 コミデイは、お年寄りが住み慣れた地域や家庭でできるだけ長く生活ができるように、地区の人たちが主体になって話し相手になったり、交流の場を提供して互いに支え合う福祉社会づくりを目指す事業。本市では全県に先がけ、上米山地区で1996年度に開所したのを皮切りに、昨年度までに8地区・19カ所で整えられた。利用登録人数は約300人を数える。

 今回の調査はこのうち、地域に診療所があり、医療費の推移を見ることのできる北条地区・ぬくもりの家、野田地区・野菊の里の利用者を対象にし、60人が回答した。これによると、コミデイの利用で半数以上が「外出頻度が増えた」と答え、歩行訓練を始めた人もいた。

 60歳代、70歳代、80歳代以上の各年齢層ともほぼ全員が「よく笑うようになった」「笑う回数が少し増えた」と回答。全員が「コミデイが生きがいになっている」とし、この理由として「とにかく楽しい」「友だちと会える」「物を作ることが楽しみ」「笑いがある」を挙げた。 

 一方、医療費の面から見ると、01年9月と02年1月の比較では1年間利用した人の平均が87円の増加であるのに対して、利用しない人の平均は4,192円の増加だった。コミデイ利用後は腰痛症、頭痛、ぼうこう炎が減少したことも分かった。 

 市では「コミデイが身近な地域内にあることから、つえや老人車などの補助具を使用して自力で歩行することができ、自立支援や介護予防の視点から有効だ。頭痛などが減少した要因として、笑いやおしゃべりなどの楽しさが心の健康を促し、笑いが身体の免疫機能を高めるとも考えられるのではないだろうか」と分析。 さらに「コミデイの多面的な有効性を評価し、市保険医療福祉計画に基づいて、計画的に整備していく中で、これまでと同様に地域が運営することの意義を大切にしていきたい」とした。

(2002/ 4/17)

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