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新潟産業大(内田安三学長)は16日、公開シンポジウム「柏崎経済の現状をどう捉(とら)えるか――地域活性化に向けて」を柏崎エネルギーホールで開いた。同大の教授ら産学官のパネリスト5人が情報発信による新しい市場の創出や人材育成などをめぐり意見を交わした。
市の品田正樹・市民生活部長は産業構造の転換期にあたり、「情報通信基盤の整備を進め、大学との連携を深めたい」と施策の方向を説明した。土田新吾・米山観光社長は「柏崎には実業界の成功者が少ない。自主独立と自立の精神、新しい価値観と風土の創造を」と述べた。神部一男教授は、中核的な人材定着のために中小企業にも公正な成果主義、評価制度の導入などが必要とした。
また、鍋田英彦教授は特産加工品の開発による地域振興を例に、「得意分野で培ったノウハウ、技術の商品化から手掛けるべき。身近な成功例をつくると町が燃え、若者も帰ってくる」と訴えた。杉本孝教授は有為な商品を消費者に直接届けた縮商人の成功を評価し、「中国の産地を利用し、活性化につなげるのも一つの方途」と述べた。
後半の質疑では全国に点在する小需要を掘り起こし束ねる市場創出、固有の技術・製品を新しい通信手段で発信するビジネスの可能性が紹介された。また、大学研究の質の高さ、産学官と学生の緊密な対話、気概のある風土や意思決定が必要との指摘があった。
(2002/ 4/18)
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