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ミニ新幹線調査「技術的な障害なし」

 長岡・柏崎・上越間のミニ新幹線実現へ技術的な課題は何か――について、上越新幹線直行特急早期実現期成同盟会(会長・平山知事)が2001年度に行った基礎調査結果がまとまり、18日に市民プラザで同盟会構成市町村長らへの報告会が開かれた。

 ミニ新幹線の可能性調査はこれまで、広域的な視野での必要性と発展性、需要と地域振興への効果などについて実施したが、今回は、現在の信越線にミニ新幹線を走らせるには橋りょうやトンネル、駅内線路配置など現状の構造物で可能か、さらに長岡駅、脇野田駅(仮称・上越駅)との接続方法など、技術面での実態把握と可能性、課題を調査会社に委託した調べた。

 報告書は「長岡・上越間83.5キロのミニ新幹線導入へ技術的に大きな障害となる問題はない」とし、長岡・直江津間の複線区間に下り線のみの改軌方式、単線の直江津・脇野田間に三線軌条方式を採用した場合の課題や必要工事を詳細に説明。構造物では「第三笠島トンネルの改築が必要」など具体的に指摘した。脇野田での高架乗り入れでは、橋脚間隔との整合や新駅予定地で現在進められている都市基盤整備との調整など、北陸新幹線建設工事とかかわる早急な課題も挙げた。また南長岡駅(貨物駅)との調整も必要とした。

 工事費は、既存資料による概算値として約520億円と提示。運転ルートは新潟―長岡―上越―長野―東京や日本海縦貫など4ルートを掲げ、「上越市民も脇野田ではなく、市街地の直江津駅、高田駅から新幹線に乗ることが出来る」など興味深い内容もあった。事業化に向けて、今後のJRとの調整、沿線自治体との具体的な協議、需要予測などの課題も示した。

 報告後の質疑で、ミニ新幹線の糸魚川接続方式やフリーゲージトレインについての質問があり、「糸魚川は距離が長く、建設費が大きくなる」「フリーゲージトレインは現時点で技術的に問題あり」との調査結果も示された。

 報告会には県の交通政策担当者、長岡市や上越市の都市整備担当者らも出席。同盟会副会長の西川市長は「調査結果は実現への論理的、数値的な資料であり、県全体の推進力にしたい」とあいさつ。県総合政策部の杉山順爾・交通政策課長も「いろいろな事業との連携など、事業化へ大変参考になった」と評価していた。

(2002/ 4/19)

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