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合併めぐる高柳町懇談会、町の制度変更に不安

 市町村合併について直接住民から話を聞く高柳町の集落懇談会が17日の岡野町集落で町内12会場での開催を終えた。参加者は合計555人で、町内884世帯の63%に相当する数字となった。住民からは「賛成」「反対」という直接的な意見は少なかったが、行政連絡員制度(町内会長、事務嘱託員など)の変更を不安視する声が多かった。

 4月15日にスタートした懇談会は連休をはさんで進められ、14日に門出、16日には岡田、17日は岡野町と大きな集落で開かれた。いずれの会場も樋口町長ら町三役、総務課長が出席。町議会の代表も住民の声に耳を傾けた。樋口町長は「合併するしないは住民の意思によるが、議論は避けては通れない。自由に発言してほしい」と会の趣旨を述べ、市町村長勉強会の内容を説明。さらに総務課長が、町内高校生以上約2,200人に配布したA3判4ページの資料を基に、町の人口動向、高齢化予測、国や町の財政見通し、合併問題のとらえ方、主要な行政制度の課題と調整方針を話した。

 意見を述べた人は、各会場で平均5人から6人くらい。「合併もいたしかたない」と発言する人がいる一方で、合併に対する不安の声が多数出された。特に高柳町が長年にわたって採用してきた事務嘱託員制度が、民生委員や冬期保安要員らと連携してお年寄りの健康、道路・家屋の除雪への目配りなど、厳しい環境の中で集落と農業の維持を図ってきた経緯から、この制度がどのように変わるかについての不安の声が強かった。さらに合併によって小学校区の変更が行われるのではという懸念が若い世代から示された。

 また「柏崎市民の合併についての考えが見えない」「柏崎市政は市街地中心に感じられる」などの不満の声や、合併するとした場合でも、医療機関への通院や高校生の通学の面からバス交通の充実を望む声が上がるとともに、雪対策、個性ある地域づくりと活性化施策の継続を求める意見も多かった。

 「合併の賛否をどのような形で把握するか」の質問に樋口町長は、「住民投票はなじまない。今後も、商工会などの団体や老人クラブ役員との話し合いの場を持ちたい。議会とも相談する」とし、「こうした話し合いの中から一定の方向が見えてくるだろう。町民フォーラムといった機会をつくることも1つの方法だと思う」との考えも表明した。

(2002/ 5/18)

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