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拉致問題で市内家族も首相に要請

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致で、北朝鮮で生存が伝えられた柏崎の蓮池薫さん(44)、奥土祐木子さん(46)の家族らは27日、首相官邸で小泉純一郎首相と面会し、本人確認と速やかな帰国の実現、事件の真相究明などを求めた。

 家族らは同日、政府が真相究明で派遣する調査団と個別に会い、聞き取り調査に応じた。蓮池さんの両親は本人の免許証、大学時代のリポートなどを、奥土さんの父親は娘の成人式の振りそで姿の写真を提供した。調査団は28日に平壌入りし、本人から直接聴取し、写真、ビデオ撮影、帰国の意思を確認する。また、死亡と伝えられた人の資料、情報提供を求め、関係者から聞き取りを行う。

 家族らは首相との面会で被害者全員の生存を前提に交渉するよう求めた。生存とされた5人の確認と1カ月以内の原状回復、死亡と伝えられた八人のDNA鑑定などによる本人確認を求め、25年間、被害者を救出できなかった歴代政権と外務省の責任、政府が拉致と認めた8件11人以外への対応をただした。

 前日の26日は被害者家族連絡会が生存者の1カ月以内の原状回復、子供を含めて帰国させるよう政府に働きかけることを決め、実現前は訪朝しない方針を会として確認した。ただし、個々の家族の訪朝の希望はさまたげない。

 柏崎の両親は、日朝首脳会談で2人に会ったという外務省職員の話から本人である可能性は高いと受け止めている。蓮池さんの父親秀量さん(74)は小泉首相が金正日総書記に拉致を認めさせた点は評価し、「今は首相の言葉を信じ、調査を見守るしかない。まずは確かな身元確認を」と述べた。

 奥土さんの父親一男さん(75)は27日夜、市内平井の自宅に電話をし、「小泉総理にしっかり頼んできた」と元気な様子で話した。体調不良で上京を見合わせた母親シズエさん(72)は「本人と確認されたら、次が問題。早く会いたいと思うが、子供たちはどうなるのか」と案じた。

(2002/ 9/28)

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