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日朝交渉の拉致問題、家族が北朝鮮批判

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致され、帰郷した蓮池薫さん(45)、祐木子さん(46)の家族に29日夜、2年ぶりに再開した日朝国交正常化交渉初日の内容について、柏崎で拉致被害者の支援をしている国の担当者が報告に訪れた。日本政府が被害者5人の家族を呼び戻す日時の確約と、生存が確認されていない8人の再調査を求めたのに対し、北朝鮮は5人がいったん北朝鮮に戻って家族と話し合うのが解決への近道との考えを示したという。

 交渉は通算12回目。北朝鮮は拉致事件について大筋決着済みとの認識を示し、この問題についての集中協議が本交渉とは別に同夜行われた。国の関係者から報告を受けた薫さんの父親秀量さん(75)によると、北朝鮮側は5人の滞在延長について「日本側は約束を破っている」と述べた。日本側が生存の確認されていない8人について詳細調査の意向を示したのに対し、拉致の調査は大筋で完了していると答えた。帰国者5人の家族を帰す意思はあるとした。

 秀量さんは北朝鮮が5人をいったん戻して家族と話すよう勧めたことについて、「酷な言い方だ。犯罪を犯していながら、そういうのは何か意図があると感じる。経済援助のねらいがあるのではないか」と批判。「私としては子供たちを連れてきてほしいという気持ちは変わらない」と重ねて早期帰国日時の確約を求めた。祐木子さんの父親・奥土一男さん(75)は「向こうに拉致されて行ったのだから、帰すのが当然だ。いったん向こうに行くと、会うことや帰ってくることもできなくなるのが心配。子供を帰せば全部解決する」と話した。

 薫さんと祐木子さんは同日、居間のテレビで交渉の行方を見守った。2人の様子について秀量さんは「内心子供たちのことが心配だと思う。言葉が少なく、沈黙が多い」と述べた。薫さんの表情は硬く、秀量さんが「心配するな」と励ましたという。

(2002/10/30)

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