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知事・市長が原発4号機の運転再開容認を経産相に報告

 平山知事と西川市長は22日午前、東京で平沼赳夫経済産業相と会談し、東京電力柏崎刈羽原発4号機の運転再開容認を報告する一方、同社の原発トラブル隠しを受けた「安心対策」として、原子力安全・保安院の経産省からの分離・独立検討を含めた安全規制強化などを要請した。知事はこのあと再開容認を東電に連絡。4号機は同日午後4時ごろ、再起動の見通しだ。

 知事・市長と品田刈羽村長は18日、4号機の再開容認に合意した。しかし、国がトラブル隠しに十分対応できなかったことも背景に、安全規制体制の見直し・強化を地元が求めていることなどを経産相に直接訴えたいとし、東電への容認連絡を持ち越した。

 会談は経産省で約30分にわたって行われた。知事は、4号機再開容認を「曇り空の中で」と表現し、設備の点検や安全規制を巡って、地元で議論が多かったことを説明。容認に当たって@トラブル隠しや作業ミス再発防止の指導監督徹底A立地地域の声に耳を傾け、保安院の位置付けを含め、安全規制体制のあり方を検討Bエネルギー政策に対する国民的合意形成――の3点の要請を文書で手渡した。平沼経産相は冒頭、再開容認に重ねて感謝の気持ちを表明し、残る号機の安全確認や地元の理解に努めるとした。

 知事は会談後、保安院の体制について経産相が検討する考えを示したとし、「大臣は地域や議会の議論を重く受け止めて対応する必要があると言われた。これまではトラブル隠し発覚後にとった安全体制強化の説明だけだったが、今日はこの問題に取り組む姿勢の変化がうかがえた」と評価。安全規制体制の問題をテーマに国と議論をする場を地元で設けてほしいと求めたことも明らかにした。経産相も検討を約束したという。西川市長は「こちらの疑問を真摯(しんし)に受け止めて議論するということなので、手応えがあったと思う」と述べた。

 4号機は今年1月からの定期検査で再循環系配管にひびが見つかって補修しており、同原発でひびのあった号機では最初の再開号機となる。再循環系配管で今回未点検の個所があることも最後まで議論となったが、知事・市長・村長は、安全上問題なく、一定の理解は得られたと判断した。

(2003/ 7/22)

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