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「綾子舞」伝承500年祭14.15日に

 市内鵜川地区で伝承されてきた国指定の重要無形民俗文化財「綾子舞」は今年、500年の節目。さらに多くの人たちから綾子舞の魅力を知ってもらうため、記念のイベントが14・15日の2日間、市民会館と、同地区の綾子舞会館前広場などを会場に開かれる。主催は同500年祭実行委員会、共催は市、市教委、民俗芸能学会。

 綾子舞は、女性が踊る小歌踊と男性によるはやし舞、狂言の3種類を総称する。出雲の阿国(おくに)の初期歌舞伎の面影を色濃く残す古雅な芸能として、鵜川地区で保存・伝承され、五百年の節目を迎えた。この間、1976年には国の文化財指定を受けたのを機に、伝承の危機に歯止めをかけるため、活動を開始した。

 現在は一般を対象にした伝承者養成講座、小・中学生による伝承学習が進められ、座元と受講者が熱心に取り組んでいる。今年4月には米シアトル公演で披露し、6月には天皇皇后両陛下が来県の際にご鑑賞されるなど本県が誇る伝統芸能として、ゆるぎない地位を築いてきた。

 14日は午後1時から開会し、山路興造・同学会代表理事の基調講演に続いて、自らを綾子舞応援団長≠ニいう舞踊家・須藤武子さんらによる「いまなぜ綾子舞か」をテーマにしたシンポジウム。その後、綾子舞のほか、糸魚川市の「根知山寺の延年」(通称・おててこ舞)、静岡県の「徳山の盆踊」(同ヒーヤイ舞)のいずれも国の重要無形民俗文化財の共演が行われる。

 15日は会場を鵜川地区に移し、午前10時から奉納神楽(かぐら)舞、アジア民族舞踊交流会など。午後12時半から綾子舞の衣装着付け公開デモンストレーション。1時から舞台清めの祓(はら)い舞を皮切りに、「常陸踊」「小原木踊」「三条の小鍛冶(かじ)」「猩々(しょうじょう)の舞」などの踊り、舞、狂言など12番を披露する。

 出演は小学生から一般まで40人余りの見込みだ。演目の中では、「打ったり舞」が久々に上演されるほか、天皇皇后両陛下の前で演じた「海老すくい」が同じメンバーで上演される。終演は3時半ごろ。弁当、飲み物のほか、関連グッズなどを取り扱う。

 会場は14日が市民会館大ホールで公民館、コミセンに置いてある入場整理券付きのチラシが必要。15日は奉納舞が同地区の黒姫神社舞殿、以後のプログラムは綾子舞会館前広場。雨天の場合は旧鵜川小体育館。詳しい問い合わせは市文化振興課へ。

(2003/ 9/ 6)

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