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西山町で雨の被害広がる

 13日に西山町の海岸部から別山地区を局地的に襲った集中豪雨は、降り始めからの24時間雨量が310ミリを記録した。町は同日午前10時半に災害対策本部を設置。同町大津では自宅裏山から崩落した土砂を撤去していた六18歳の女性が右腕を土砂に挟まれて骨折。また市内椎谷の国道352号脇斜面で発生した土砂崩れは同日午後にさらに大きく崩落し、全面通行止めとなった。

 別山にある県の雨量計によると、雨は13日午前8時ごろから午後2時過ぎまで、1時間あたり21ミリから33ミリを観測。午後は一時的に弱まったが、夕方には再び強く降った。この後、7時過ぎにはほぼ収まり、14日午前0時ごろには降りやんだ。24時間雨量は310ミリに達したが、約4キロ離れている西山町役場の雨量計は半分 の156ミリにとどまり、今回の雨が局地的だったことを示した。

 被害状況は町役場でまとめている途中だが、別山地区や石地地区を中心に床上・床下浸水をした住宅や建物は約15棟。住宅の裏山が崩れたり、崩れそうになっている場所も海岸部から中川地区、別山地区にかけて町内の広い範囲で見られる。JR礼拝駅や石地駅の近くでは道路や水田・畑などが冠水したが、13日夜までに水は引いた。別山地区などで10世帯ほどが公会堂や親せきの家などに避難。別山にあるグループホーム「かたくりの里」の入所者も、激しい雨の中で一時、近くのコミュニティセンターに避難した。

(2004/ 7/14)

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