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市内愛好家が作ったつるし雛が飾られた座敷=市内新道の史跡・飯塚邸 (2024/04/23)


幅広いジャンルで楽しませた新生音市場。この一つ、太鼓集団「鼓明楽」 は会場と一体感となり、エネルギッシュなステージを繰り広げた=21日、 アルフォーレマルチホール (2024/04/22)


市内3会場で行われた早春茶会。市内外から集まり、春一番の茶会を楽し んだ=市内西港町、シーユース雷音 (2024/04/20)

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満州柏崎村の塔碑前祭、今年で最後に

 終戦時、旧ソ連の参戦による逃避行の中、大勢の人が亡くなった中国・旧満州の柏崎開拓民を慰霊する第20回満州柏崎村の塔碑前祭が2日、市内赤坂山公園内で営まれた。関係者が高齢化したため、やむなく今回を一区切りとするとあって、例年より多い130人が参列し、雨の中を献花の列が続いた。

 柏崎からの開拓民は、旧三江省通河県(現黒竜江省)で約60世帯、200人を超える人が「柏崎村」建設に従事するなどしたが、軍から見放されて悲惨な逃避行を迫られた。戦後の年月を重ねるとともに、「歴史を風化させてはならない」とする声が市民の間から起き、1986年、多くの協力を得て鎮魂の碑・白亜双柱の満州柏崎村の 塔が建立。柏崎から満州の土となった244人の名前が記された。開拓民の悲劇を描いた「二龍山」「幻の満洲柏崎村」の著者、故・深田信四郎さんの活動も大きな原動力となった。

 碑前祭で代表世話人の巻口弘さん(70)は、深田さんや碑の建立に尽力した高橋源治さんらの努力に感謝。「今回を碑前祭のけじめとするが、これからは現地に赴き、慰霊を続けていきたい」とその思いを語った。会田市長も来賓代表としてあいさつし、来年5月に計画されている柏崎村跡地への旅に参加することを改めて表明した。

(2005/10/ 4)

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