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ハナモモ畑を管理する池田寿一さんから話を聞く鯨波小と米山小の児童= 18日 (2024/04/19)


県内トップを切って行われた葉月みのりの田植え=18日午前、市内藤井 (2024/04/18)


春風に乗り、よしやぶ川の川沿いの桜とコラボで楽しませるこいのぼり= 15日、市内松美町地内 (2024/04/16)

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柏崎刈羽でプール育苗の採用広がる

 田植え前の苗管理を省力化する「プール育苗」が今年、柏崎市と刈羽村の農家・生産組織で広く採用されている。

 一般的に行われている育苗作業は、育苗箱をビニールハウスの中に並べ、18日から20日をかけて、緑色の稚苗に育てる。この方法は1日最低1回の水やりが欠かせず、天候や気温によっては、ビニールハウスの横を開閉して温度調整を行う。育苗期間後半の4月下旬は日照などで気温の変化が大きく、管理する人がハウスから離れられないなど、精神的、肉体的に苦労があった。

 近年、県内で普及が進んでいるのが「プール育苗」。ハウス育苗と、かつての水田苗代育苗の良い点をそれぞれ採用したやり方で、十日町や津南などが先進地。柏崎刈羽でも近年、少しずつ面積が増え、この方法を推奨している県柏崎地域振興局農業振興部では、今年は約480ヘクタール分(全体の13%)で行われているとする。

 プール育苗は平らな場所に木枠とシートでプールを作り、まず水を張らずに育苗箱を並べる。最初はシートをかけ、乾いた場合は水やりをする。苗が緑色になったらプールに水を張り、その後は水やり、シートかけは不要だ。プール設置を育苗ハウスから露地に移したものが「露地プール育苗」で、苗が外気にさらされるため、初期の生育は遅いものの、苗はハウス育ちに比べて丈夫で、ハウスを建てる費用もかからない。

 市内山室の農事組合法人・山室生産組合(行田皓勇組合長)では今年初めて、受託した育苗箱の約10分の1、730箱をハウス育苗から露地プール育苗へ試験的に切り替えた。管理する4人の女性スタッフは「土地の水平を出すなど、準備に少し時間がかかったが、後はほとんど手間いらず。作業が楽になった」「昔の苗取りは泥だらけの作業だったが、この方法は汚れない」と笑顔。苗は15日ごろ、組合管理の水田に植える。

(2009/ 5/ 2)

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