3歳で言葉が遅い子は、要チェックになります。3歳のC君は、「お菓子の袋の音にはすぐ飛んでくるのに名前を呼んでも振り向きません。言葉も全くしゃべらないし・・・」お母さんの横で、ミニカーを並べるのに夢中です。一緒に遊ぼうと配列を変えたら、大変です。泣き叫び暫く収まりません。外出が大好きで「お出かけするよ」の一言で玄関に飛んできますが、「コップを持ってきてね」は判りません。
話し言葉の遅れ、人に対する関心の乏しさ、興味の偏りという3つの特徴的症状から自閉症と考えます。袋の音とお菓子、お出かけと玄関など、パターン化されて事は分かり、言葉をかけられて行動しているように見えても、物に名前があることは理解していないようです。
・ 自閉症の場合、言葉が話せるようになっても、おうむ返しや平板なイントネーションが認められ、一方的で会話のやり取りが難しく、不眠、多動、こだわり、激しいかんしゃく、自傷など伴う事もあります。自閉症は、小さな脳機能障害によって起こる発達障害ですが、認知や情報の発達を促す事で、より豊かで安定した生活を送れます。それには、目で見たものの理解や記憶力がよい特徴を踏まえ、年齢と精神発達に合わせた働きかけをする事、本人に分かりやすい生活の流れや場面を設定することが必要です。
・ 実物や絵を書いたカードを手がかりにして言葉の発達を促したり、絵を使ってその日の予定を分かりやすくして、お母さんとコミュニケーションが取れるように工夫した。
・ 自閉症の子供は他人の意図を読み取るのが苦手な一方、他人の気分に敏感に反応する。お母さんを含む身近な家族が精神的に安定して関わり続けることも大切です。
・ 1)コミュニケーションがとれない子どもたちが増えている★
2)テレビはいつも一方通行。応えたり語りかけたりしてはくれない★
3)テレビを消して1対1で遊ぶ★
など。
まとめ
1)テレビが作る言葉の遅れの子どもたちが近年増加しています。
2)「新しいタイプの言葉の遅れ」は自閉症の症状と同じです。自閉症と異なることに早く気がつけば、言葉が獲得されます。
3)テレビを消して、非指示的遊戯療法がうまく施行されれば、人間の刷り込みは成功します。
4)「新しいタイプの言葉の遅れ」は、早期発見でなく予防がすべてです。
5)人間の心が育つ刷り込みの時期に、テレビ、ラジオ、電子おもちゃ、知育おもちゃ、テレビゲーム、CD、フラッシュカードは無意味です。
・
http://www.nucl.nagoya-u.ac.jp/~taco/aut-soc/rainman/
上記のサイトは新しい自閉症のページです。
|