自分の足であるく
2002.02.17記

雑記帖の入り口へもどる, ホームへもどる, メールください



どこまでも自分の足で歩いてゆこう
終点は地図の上にないのだ

 たしか昔読んだ大仏次郎の「帰郷」という小説の中にあった言葉である。本文の中でなく、本文の前の特別なページにあったように思う。読んだのはずいぶん昔のことなので、もし間違っていたらお許しを戴きたいが、覚えている言葉そのものは間違いないと思う。

ひまわり  「自分の足であるく」という深い意味を含んだ言葉、「終点は地図の上にない」と味わい深く表現されている言葉、これからの時代を生きる若い人たちに贈りたい言葉の一つである。

 柏新時報社のTさんから、新しい巣立ちを迎える皆さんに贈ることばをという電話。高柳町出身の人たちに広く声を掛けたとのこと。そうでなければこんなところまで電話が来る筈がない。
 簡単に引き受けたが、参考までにと送られてきた過去のコピーを見て、カミさんが「肩書きのない人は一人もいないよ」という。「あっ、そうか」と一瞬戸惑ったが、いったん引き受けたこと、「かまわん、かまわん」と気にしないことにする。

 肝心の「ことば」だが、上の言葉も好きなものの一つで、その他いろいろ頭に浮かんだ。
  《こころ豊かな人生》
  《二度とない人生だから》
  《草や木、鳥たちの「人生」も大切に》
  《こころの世紀へ》
  《思いやりのこころ》
  《あの雲の上に》
  《美しい日本、懐かしいふるさと》
  《その夢に向かって、歩みを続ける》、……。
 結局のところ、柏新時報社に届けたのは、自分が平素大切にしていることば、《一期一会》だった。


雑記帖の入り口へもどる,ホームへもどる