パフィオ・ぺディラム
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1月14日(月)
 一名「女王のスリッパ」と言われるパフィオ・ぺディラムが今年は一鉢に3個ずつ、全部で6個花をつけた。
 丁度19年前のことになるが、福島県の桧枝岐方面へ旅行した帰りに、Aさんをお宅まで車で送ったとき頂戴したものである。 Aさんが育てられたものではなく、園芸店から手に入れられた高価なもので、恐縮して戴いてきた。

 戴いた花が終わったとき、なんとか育ててみたいと植え替えをしようとしたら、鉢からスポッと抜けて、なんと、長さ10センチ足らずの細めの箸くらいの根が1本、ケト土の団子のようなところにぶすっと刺さっているだけだった。
pafio  復活の見込みは分からないまま、細く深い鉢のため、出来る限り鉢の中の通気性が良くなるようにして植え替えた。
 それからは、ほとんど水もやらずほったらかしだったが、なにか気持ちが通じたらしく、だんだん元気になってきた。
 そして3年ほど経ったとき、1個の花をつけた。それからは花は2個になり3個になって、さらに1年に2回花をつけたりして、10年くらい経ったとき3鉢に株分けした。

 2回目の植え替えのとき気が付いたことだが、パフィオは草木灰、特に炭を好むようである。 と言うのは、最初の植え替えのとき、ほんの少しだが炭混じりの草木灰を混ぜておいたのだが、植え替えで土を落としたら、その炭のかけらを1本の根が「おれのものだ、放すものか!」と言わんばかりに、しっかり捉えていたのである。

 5年位前にHさんに一鉢差し上げた。「枯らしたらごめんね」と言いながら持って行かれたが、その後、一鉢に4個も花をつけたことがあると聞いた。今年あたりはどうだろう。
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