肩関節は人間の関節の中でもっとも脱臼しやすい関節で、前脱臼の50%をしめると言われています。その中

でも前方脱

臼は一番頻度

が高いものです。前方脱臼は肩40゚から60゚外転位で外旋、外分回しを強いられたときに起こることが多いです。治療は先ず新鮮例では無麻酔下にて徒手整復を行うことになります。以下に各種整復法を図説しました。Kocher法Stimson法 Hippocrates法以上の方法を用いても整復できないときは手術的に脱臼の整復を行うこととなります。この前方脱臼の合併症は骨折、神経血管障害、腱板損傷があげられます。また反復性脱臼に移行することもあります。後方脱臼は珍しい脱臼で非観血的整復は難しいことが多くて、観血的整復を必要とすることが多いです。