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西山町で来秋稼働目指しカントリー建設に着手

 西山町農協(栗原荘一組合長)はこのほど、来年秋の稼働を目指して、同町坂田でカントリーエレベーター(大規模穀類等乾燥調整貯蔵施設)の建設に着手した。同農協では来年度、この敷地内にカントリーから出る籾(もみ)がらと米ぬかを炭化して土壌改良材を作るプラントの建設も計画。コストの低減と良質米の生産を進めていく。

 同農協と町では、国の経営基盤確立農業構造改善事業を受けて、町農業の発展と近代化に向けたハード・ソフト両面の施策を進めている。カントリーの建設、籾がら炭化プラント建設もこの一環。カントリーは平成8年度から農家の理解を求めてきた。

 建設地は国道116号二田交差点から田中元首相生家方向に少し入った左側。鉄骨建て、1207平方メートル。処理規模は1000トン。町の作付け水田面積(約400ヘクタール)の41%に相当する165ヘクタール分の能力を持つ。乾燥方法は火を使わない常温通風乾燥方式。50トン規模の角ビン(鋼鉄製の網状の箱)27個に入れて乾燥し、断熱材に包んで保存する。柏崎刈羽の既存のカントリーはサイロ方式だが、これに比べて、小さな単位で乾燥・貯蔵することで、よりきめ細かな品質管理が出来るメリットがあるという。

 総事業費は約5億2800万円。農協自己資金約1億4500万円、町補助金約1億2000万円、国県の補助もある。完成予定は今年12月。試運転などを行い、来年秋から操業する。

 一方、同農協では良質米生産は土づくりから──と、12年度、同施設に隣接して籾がら炭化プラントを建設し、土壌改良材としてリサイクル使用する計画だ。土づくりの基本は「田んぼで生まれた物は田んぼに返す」と言われ、ワラなどを堆肥にして鋤(す)き込むことが大切とされた。近年は農業の機械化で手間をかけない時代となり、田の地力は落ち、コメの食味などにも影響が出てきているとも言われる。

 この装置はカントリーから大量に出る籾がらと米ぬかを小さな炭の粒にする。臭いがなくて扱いやすく、特に珪(けい)酸分が多く稲の倒伏防止に効果があると期待するとともに、水の浄化、微生物の発生促進などにも有効とする。農協と町では今年度、この炭約2トンを購入し、散布する試験も行っている。

(1999/ 6/15)

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