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女性監禁事件で県警が虚偽発表認める

 三条市の女性(19)が柏崎市内に監禁されていた事件で、女性発見時の状況をめぐり、県警は17日記者会見を開き、柏崎署員が発見・保護したという最初の発表が虚偽だったことを認めた。保健所職員からの派遣要請に対する柏崎署の対応のまずさや、佐藤宣行容疑者(37)の母親が4年前に息子のことで同署に相談に来ていた事実も認 め、百田春夫刑事部長らが謝罪した。

 県警は先月28日に女性が発見された時の状況について、「病院で男が暴れている」との通報で署員が駆けつけ、一緒にいた女性を保護・身元確認したと説明していた。しかし、実際には容疑者宅に病院関係者、柏崎保健所、市職員ら7人が出向き、2階で女性を発見した。男が激しく暴れ、身元不明女性もいたため、保健所職員は2度にわたり署員の派遣を求めたが、同署は「そちらで住所、名前を聞いてほしい」と出動せず、三条市で行方不明になった女性と分かってから署員3人が病院に駆けつけた。

 会見で長谷川征司・生活安全部長は同署の対応について、「出動を断ったわけではないが、結果として迅速な対応ができなかった。具体的な説明を聞くなどの配慮が足りなかった。大変申し訳なく思っている」と謝罪した。また、虚偽発表について百田刑事部長は、「病院関係者らが第1発見者だったので、取材など問い合わせが殺到し、 迷惑をかけるのではないかと思った」と釈明した。柏崎署からは正式の報告が上がっていたが、同夜の会見前、捜査一課が「関係者への配慮」から虚偽発表を起案し、小林幸二本部長も了承した。百田刑事部長は「当時はそれがいいと判断したが、今思えば大変申し訳ないと反省している」と述べた。

 また、長谷川生活安全部長は、母親が4年前に同署に相談に来ていた事実を明らかにし、「内容については当時の記録も、担当者の記憶もない。その際にしっかり受け止めていれば、もっと早く女性を救出できたかもしれない」と対応のまずさが事件長期化の一因にもなった可能性を認めた。

 県警は容疑者の手口データの入力漏れなど初動捜査ミスを認めており、この日の会見では、これらについても検証を始めたことを明らかにした。

(2000/ 2/18)

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