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柏崎港の2001年取り扱い貨物量が1971年の開港以来初めて100万トンを超えたことが市の集計(速報値)で分かった。直江津港で行われている火力発電所用地の埋め立て工事に使う石材の移出入増加が大きな要因。市では引き続きポートセールスに力を入れ、他の品目の拡大にも努めたいとしている。
市では貨物取り扱い事業所や関係機関の協力を得て、柏崎港の毎月の取扱量をまとめている。12月分の速報値を加えた昨年の移出入・輸出入の合計は100万226トン(前年比41.0%増)になった。内訳は移入65万4,497トン(同51.1%増)、移出32万4,495トン(同27.8%増)、輸入19,234トン(同13.8%減)、輸出2,000トン(全増)。
移出入のほとんどが、直江津港で行われている火力発電所用地造成埋め立てに必要な石材(砂利・砂)。移入石材は47万4,164トン(同141.9%増)で移入全体の72.1%、移出石材は31万5,443トン(同27.4%増)、全体の97.2%を占める。このほかの移入は水産品、セメント、その他石油製品(アスファルト)、コークス。移出は窯業品(テトラポット)と、船舶で使うための重油など。
一方、輸出は市内業者による韓国への鉄スクラップで、柏崎港からの輸出品目は96年以来。輸入はロシアからの原木、中国からのコークスだ。
同港の開港初年の取り扱い貨物は約47,000トンだったが、以来、増減を繰り返しながら30年を経て100万トン達成となった。しかし発電所用地造成用の移出入は一時的な増加と見られる。また中国からのコークス輸入にはわずかな勢いがあるものの、長年主力となってきたロシアからの原木輸入が製材コンテナ増加の影響で減少傾向。他の貨物についても伸び悩みが懸念されているのが実態だ。
(2002/ 2/ 9)
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