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高柳町の「市町村合併を考える集落懇談会」が15日、山中集落(石塚昌雄区長)を皮切りに始まった。町では5月中旬までの日程で町内を12会場に分けて懇談会を開催する。合併問題について柏崎刈羽で直接住民から話を聞く会は初めてで、どのような意見が示されていくか注目される。
集落センターで行われた懇談会には町側から樋口町長はじめ三役と担当課長ら5人が出席。集落の39世帯からは住民35人が集まり、関心の高さを見せた。また、町議会の代表も参加し、住民の声に耳を傾けた。冒頭のあいさつで樋口町長は「合併するしないは住民の意思によるが、議論は避けて通れない。この場で結論を出すわけではないので、自由に発言してほしい」と会の趣旨を述べた。続いて担当課長が資料を基に、町の人口動向や高齢化予測、財政状況を説明。合併問題をどうとらえていくかという視点についての検討課題を示した。
住民からは「合併もやむを得ない」という意見が出ると同時に、合併によって老後や克雪にどのような影響が出てくるのかといった不安の声も上がった。樋口町長は「合併したら良くなる、悪くなるという議論より、合併によって新しい町づくりの夢を描くことが出来るかどうかが大切。不安解消に努力していこう」との基本姿勢を示し、「守るべきは住民の生活」を強調。また合併によって地域ニーズに対応する基礎体力がアップすることを挙げ、「合併は、将来に備えた地域づくりを住民自らが行っていくための”性のある入り口”との視点も必要」という考えを表明した。
懇談会は約2時間にわたって行われ、樋口町長は最後に「皆さんの意見を踏まえ、議会と相談して次の対応を考えたい」と締めくくった。
昨年2月に県の合併促進パターンが示されて以来、町では広報でその概要を住民に知らせるとともに、柏崎刈羽地域の首長勉強会が始まった12月からは「合併に関するかわら版」を4回にわたって発行し、勉強会の進み具合などを町民に報告してきた。樋口町長は3月議会の所信表明で「今年の夏をめどに大方の方向づけを検討したい」との方針を示し、4月からの集落懇談会開催を公約していた。
(2002/ 4/16)
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