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元柏崎野球連盟事務局長の小山正造さん(89)市内東港町=がこのほど、「柏崎野球連盟史―第3集―」を発刊した。少年野球から社会人の大会まで、戦後10年間の記録などを集大成したもので、第2集の刊行から12年ぶり。「米寿〜卒寿を記念して」と自らの年輪も重ね合わせた。
第3集はB5判・78ページ。1945(昭和20)年秋に柏崎でスポーツ復興の動きが始まったことを書き出しに、47年・49年の柏高野球部の県大会優勝をはじめ、町内対抗市民野球や少年野球大会の歩み、連盟各級の試合など、55年までの記録と様子を網羅した。基本の資料は、図書館などでこつこつと調べた新聞記事のほか、独自に入手したものも。また懐かしい写真や、自らの寸評、思い出、感想を載せた。100冊作り、知人、関係者に配った。
小山さんは野球選手の経験はないが、教員時代に旧西中通中野球部の総監督として県準優勝。退職後は連盟事務局長や旧市民球場管理人を長く務め、柏崎の野球の発展を縁の下で支えた。85年ごろから「地元の野球史を残しておきたい」という作業に取り組み、明治から終戦までの「柏崎野球連盟史」第1集・第2集を初版・改訂版合わせて5冊発刊。当初はガリ版刷りでスタートし、改訂版からは印刷に切り替えた。
第3集は今年に入って刊行を決断し、執筆・編集を続けた。「資料が一部そろわないで、長い間あきらめていたが、集めたものはまとめておかなければならないと思い直した。ようやく刊行にこぎ着けた」と小山さん。高齢のため体が少し不自由になったものの、「来年は昭和31年から40年までのものを作りたい」と話す。
かつて東頚牧村の小学校に8年間在任した思い出から、その地元の山にちなんで「白峰山人」の名前を第3集に入れた。手元には「柏崎野球連盟史」をすべて合本したものがあり、表紙に教え子から「野球人生悔いなし」と書いてもらうのを楽しみにしている。
(2002/ 5/23)
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