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中高一貫校説明会に高い関心

 市教育委員会が8日、来年度柏崎市で開校が予定される県立の中高一貫教育校(仮称・県立柏崎中等教育学校)に関する説明会を市民プラザで開いた。保護者をはじめ、学校・教育関係者、市民ら300人以上が集まり、会場をぎっしり埋めた。中には、保護者と一緒に来た小学生の姿もあり、関心の高さを見せた。

 市教委では今年6月、来年度の開校予定を前に、市としての準備を行うため対策室を設置した。説明会では、対策室の持っている情報を市民、保護者に提供し、中高一貫教育校に対する理解を深めてもらうことを狙った。

 最初に相沢教育長がこれまでの経緯、現況などを述べ、「中高一貫教育のねらいや、現行制度との違いなどを十分理解して、選択してほしい」とあいさつ。続いて西川教育次長が中高一貫教育校の実施形態、利点、留意点などを、一中の種岡校長が同校と柏高による中高一貫教育実践研究中間報告の概要をそれぞれ説明した。

 西川次長は「中等教育学校の導入で、子供たちや保護者の中等教育の選択幅が広がったわけだが、従来の中学校・高校に区分された中等教育も大きな利点、意義を持っている。進路を決めるに当たっては中等教育学校の利点と留意点を参考に、子供たち、保護者が総合的に判断してほしい」とし、種岡校長は「中等教育学校と市立中学校は競争と共存で、柏崎地域全体の教育レベル向上が図られる」と述べた。

 また、今春開校した県立村上中等教育学校の木村宗文校長が学校の概要、教育課程などを説明した。入学者選抜の検査内容をはじめ、入学・卒業式が一度で済むことや、6時限までの授業時数確保で、特に数学、英語が他の中学校より多い状況なども示された。入学者の75%が自分で希望したとも話した。

 この日は事前に、市内小学校の児童、保護者に行った質問、要望などのアンケートにも答えた。この中で、入学試験への質問に対しては、学力試験はなく、選考検査日は来年1月25日、合格発表は2月2日の日程であることを説明した。中等教育学校に関する詳しいことは、9月中旬過ぎに県教育委員会が行う説明会を待つことになった。

(2002/ 8/ 9)

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