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田辺さんが「野田村の思い出」出版

 市内松波4の田辺保夫さん(78)がこのほど、7年間にわたり柏崎日報に連載した随想「野田村の思い出」を1冊にまとめて出版した。A5判130ページ。40歳まで在住したふるさと旧野田村での暮らしや出来事をつづったもの。「冬の思い出」から始まり、伝説や古老の語りぐさ、少年時代の楽しかった遊び、戦争による世相の移り変わりなど38編を収録している。

 野田の冬は雪に囲まれた生活。働き手の男性は杜氏(とうじ)として関東方面や福島、三重、岐阜などに出稼ぎに行き、家を守ったのは女性と子どもたち。冬水(ふゆみず)を家の周りに通して融雪に使うなどの工夫や、もらい湯の習慣もあった。近所でもらい湯をした後、漬け物を味わいながらいろりを囲んだ。

 こうした懐かしい野田村の思い出を、松波の自宅の2階書斎から米山、黒姫山を望みながら書きためたという。前書きにある「ふるさとは遠きにありて思うもの」の情感があふれる1冊だ。

(2008/10/ 3)

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