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見頃を迎えたカキツバタ。鮮やかな紫色の花が水辺を染め、甘い香りを漂 わせた=17日午前、市内軽井川の柏崎・夢の森公園 (2024/05/17)


本紙連載のコラム「続・呑んべぃ親父の独り言」(上巻)を出版した春口 敏栄さん (2024/05/16)


旧高柳小で行われてきた卒業証書作りに向け、和紙の原料となるコウゾの苗を植える鯖石小児童=同校 (2024/05/15)

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椎名誠さんの講演会 自然の大切さ語る
 柏崎日報復刊50周年を記念した、作家・椎名誠さんの講演会「海を見にいく」が24日夜、市民会館大ホールで開かれた。作家のほかにも、書評誌編集長、アウトドア冒険家など多彩な活動で知られる椎名さんは、自然体験の中で得た自身の人生観や、自然の大切さなどを親しみやすい口調で語り、集まった約900人の聴衆に深い感銘を与えた。

 椎名さんにとって柏崎は、母方の伯母がかつて住んでいたという縁で子供の時に初めて海を見た地。講演では冒頭に、現在の活動を支えている「心の原体験」が柏崎の海だと述べ、柏崎に寄せる気持ちを披露した。

 また沖縄の西表島や北海道の天売島、南米フォークランド諸島など、これまで訪ねた日本と世界の海、そこで出会った人々、自然とのふれあいから受けた感動について、さまざまな見聞やエピーソードを交えながら語った。

 最後には、生命を育んできた青い海を持つ地球が、宇宙の闇の空間の中で何とも弱々しい存在だったと語った宇宙飛行士の話や、海が自分と息子との心をつないでいることなども紹介。海、雲、植物など、四角や直線ではない自然の不定形な風景が、疲れた人の心に大きなやすらぎを与えてくれていることを強調し、今ある自然を保全すること、将来の子供たちのために残していくことを訴えた。

(1998/ 6/25)

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