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見頃を迎えたカキツバタ。鮮やかな紫色の花が水辺を染め、甘い香りを漂 わせた=17日午前、市内軽井川の柏崎・夢の森公園 (2024/05/17)


本紙連載のコラム「続・呑んべぃ親父の独り言」(上巻)を出版した春口 敏栄さん (2024/05/16)


旧高柳小で行われてきた卒業証書作りに向け、和紙の原料となるコウゾの苗を植える鯖石小児童=同校 (2024/05/15)

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蓮池さんの子供たち、自由な旅行喜ぶ

 北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(46)、祐木子さん(48)夫妻は長女重代さん(22)、長男克也さん(19)の帰国から1ヶ月の22日、市民会館第1会議室で会見を行った。「日本では自由に好きな所に行ける」と一家は先週末、薫さんの両親と福島、山形県に旅行をし、子供たちが喜んでいたことを明かした。2人は「遠くない県内の大学」で今秋から本格的に日本語の勉強をする。

 薫さんは子供たちの近況を「思ったより精神的に安定しているのでほっとしている」とする一方、「1人の日本人として生活していく道のりは短くない。道筋をきちんとつけ、緊張感を持ってやっていく」と述べた。2人は日本語の必要を切実に感じているといい、薫さんは「言葉が通じないと、友だちはできない。語学と同時に社会と接触する機会としたい」「日本でいろんなことを学びたがっている。今後の定住を前提にしているからだと思う」と述べた。最近は会話の半分ほどが日本語で、日本名を呼ぶと返事をするという。

 また、子供の帰国後初めて会見に臨んだ祐木子さんは、東京からのバスの中で重代さんが窓の外を見てあまり話をしなかったことから、「最初は正直、大変だなという印象を受けた。(娘には)いろんな思いがあったんだろう」と述べた。数日たって台所の手伝いをしたり親せきと接し、「一緒に生活する中で普通の親子に戻れた気がする」と振り返った。

(2004/ 6/23)

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