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見頃を迎えたカキツバタ。鮮やかな紫色の花が水辺を染め、甘い香りを漂 わせた=17日午前、市内軽井川の柏崎・夢の森公園 (2024/05/17)


本紙連載のコラム「続・呑んべぃ親父の独り言」(上巻)を出版した春口 敏栄さん (2024/05/16)


旧高柳小で行われてきた卒業証書作りに向け、和紙の原料となるコウゾの苗を植える鯖石小児童=同校 (2024/05/15)

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田辺さんが「野田村の思い出」出版

 市内松波4の田辺保夫さん(78)がこのほど、7年間にわたり柏崎日報に連載した随想「野田村の思い出」を1冊にまとめて出版した。A5判130ページ。40歳まで在住したふるさと旧野田村での暮らしや出来事をつづったもの。「冬の思い出」から始まり、伝説や古老の語りぐさ、少年時代の楽しかった遊び、戦争による世相の移り変わりなど38編を収録している。

 野田の冬は雪に囲まれた生活。働き手の男性は杜氏(とうじ)として関東方面や福島、三重、岐阜などに出稼ぎに行き、家を守ったのは女性と子どもたち。冬水(ふゆみず)を家の周りに通して融雪に使うなどの工夫や、もらい湯の習慣もあった。近所でもらい湯をした後、漬け物を味わいながらいろりを囲んだ。

 こうした懐かしい野田村の思い出を、松波の自宅の2階書斎から米山、黒姫山を望みながら書きためたという。前書きにある「ふるさとは遠きにありて思うもの」の情感があふれる1冊だ。

(2008/10/ 3)

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