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パソコンの「困った!!」助け舟 Excel

郵便番号で住所を入力したい

キーボードから一件ずつ入力する場合

Excel に限りませんが、日本語変換システムに Microsoft IME(またはMicrosoft Office IME)を使っている場合は、マイクロソフトが提供している[郵便番号辞書]を使うことで、郵便番号を入力して ○○県△△市□□町 まで変換することができます。

郵便番号辞書を最新のものにする

Microsoft Office 2003 以降がインストールされているパソコンでは、郵便番号辞書が用意されていると思いますが、郵便番号は市町村合併、町字名変更などの他、郵便事業会社内の組織の変更や受け持ち地域の変更などによって、定期的(毎月1回)に更新されています。最新の郵便番号は[日本郵便ホームページ]の郵便番号検索で検索・データ(辞書ではない)のダウンロードが出来ます。

パソコンでの処理には、日本語入力システムの一つ Microsoft IME の辞書として[郵便番号辞書]をマイクロソフトが提供しています。Microsoft Update を行っていれば更新されていると思いますが、最新のものを入手するにはIMEのバージョンに合った辞書を Office のサイト最新の IME 郵便番号辞書から入手できます。

上記リンクのOffice・IMEのバージョンに合った[今すぐダウンロード]ボタンをクリックすると、インストール手順・使用方法・アンインストールの説明と[ダウンロード]ボタンのあるページになりますので、インストールできます。

話しがややこしくなりますが、後の項で説明する Excelの機能の一部として提供されている住所入力支援機能に使われる郵便番号辞書を更新するには、別途 Office 郵便番号辞書更新をダウンロードしてインストールする必要があります。

郵便番号辞書を有効にしておく

郵便番号辞書はインストールしてあるだけでは利用できないことがあります。

  1. 言語バーから[プロパティ]を起動する。
    言語バーにプロパティのアイコンがない時は、[ツール]アイコンをクリックして[プロパティをクリック]
  2. [辞書/学習]タブの[システム辞書]一覧の[郵便番号辞書]を選択(クリック)する。
    Microsoft IME 2003 の場合:[Microsoft IME 郵便番号辞書]のチェックボックスにチェックを入れ、[OK]ボタンをクリック(3.の操作は不要)
  3. 右の[辞書の設定]で変換モード(少なくとも人名/地名)にチェックを入れ[OK]ボタンをクリックする。

言語バーの[プロパティ]をクリックするとき、「スタンダード権限を持つアプリケーションから起動」するようウインドウが出る事があります。ExcelやWordなどの画面からクリックしてください。

入力方法

日本語入力システムのIMEの機能を使うので、Excel に限らず文字を入力出来るアプリケーションで使えます。入力した郵便番号を(その位置に)住所に変換します。

IME のバージョンによりますが下記は、Microsoft Office IME 2007 の場合です。

  1. 普通の文字を入力するように、入力する場所をクリックして、郵便番号を3桁目と4桁目の間に“−”(ハイフォン)を入れて入力。“−”(ハイフォン)を入れないと、Excelでは数値として扱われます。
  2. [変換キー]を押す。半角で入力しても全角になり文字候補が表示される。1回で候補が表示されない場合は、もう一度押す。
  3. [半角数字][全角数字][住所に変換]の候補の中から、[住所に変換]を選択すると、○○県△△市□□町 までに変換される。
    Microsoft IME 2003 の場合:[住所に変換]の候補は無い。何回か[変換キー]を押すと住所の候補が出る。
  4. 「×丁目何番何号」はキーボードから入力する。

変換した住所から郵便番号を出力

前項で3.まで入力した状態(4.の「×丁目何番何号」を入力しない状態)で、郵便番号のセルに関数により郵便番号を出力することが出来ます。
多数の住所を入力するときは、すべての住所を○○県△△市□□町 までに変換し、郵便番号を出力してから、「×丁目何番何号」を入力するとよい。

  1. 郵便番号を出力するセルをクリックしてアクティブにする。
  2. [数式]タブの[関数ライブラリ]グループの[関数の挿入]をクリック。
  3. [関数の挿入]ダイアログボックスの[関数の分類]で[情報]を選択。
  4. [関数名]で、[PHONETIC]を選択して[OK]ボタンをクリック。
  5. [関数の引数]ダイアログボックスで、[参照]テキストボックスにカーソルを入れる。
  6. 「○○県△△市□□町」が入力されているセルを選択(クリック)する。
    [参照]テキストボックスには選択したセル番地が入力される。
  7. [OK]ボタンをクリック。

郵便番号が表示されたセルには、[=PHONETIC(セル番地)]と数式が入力されています。直接セルにキーボードから入力しても同じ結果になります。

Excel の PHONETIC 関数については、パソコンの「困った!!」助け舟 氏名の読みを別の列に入力したいに簡単な説明があります。ふり仮名を表示する関数ということになっていますが、入力した文字を出力する関数です。郵便番号を入力して住所に変換したから、この関数で郵便番号を出力できます。

すでに郵便番号が多数入力されている場合

Excel 2007 までの場合は、特定の列に郵便番号が多数入力されている場合に、郵便番号変換ウィザードを使い、別の列(例えば隣の列)に住所を入力することができます。

Excel 2010 の場合は、対応する郵便番号変換ウィザードがまだありませんのでこの方法は利用できません。
コマンドラインから入力したり、Excel 2007 と共存させて、Excel 2007用のウイザードを使う方法があるようです。

郵便番号変換ウィザード

Excel を起動して、アドインの[郵便番号変換ウィザード]がインストールされているかどうかを確かめます。Excel 2007 の場合は[アドイン]タブの[メニューコマンド][ウイザード]の小さい三角ボタン(▼)をクリックしてリストボックスを開き、[郵便番号変換]があれば使用できる状態です。
Microsoft IME 2003 の場合:メニューバーの[ツール][ウイザード]に[郵便番号変換]があれば使える状態。

もし、見つからない場合は次を確かめてみます。

  1. Excel 2007 を起動し、Office ボタン(左上の丸いボタン)をクリック。
    Microsoft IME 2003 の場合:メニューバーの[ツール][アドイン]をクリック、アドインダイアログボックスの[有効なアドイン]に[郵便番号変換ウイザード]があれば、チェックが入れる。無ければダウンロードが必要。
  2. 下の[Excel のオプション]をクリックし、左の[アドイン]を選択。
  3. [アクティブでないアプリケーション アドイン]に[郵便番号変換ウィザード]がない場合は、ダウンロードしてインストールが必要。(次の[アドインのダウンロードとインストール ]へ)
  4. [郵便番号変換ウィザード]がリストにある場合は、リストの下の[管理]の右にあるリストボックスで[Excel アドイン]を選択して、右の[設定]ボタンをクリック。
  5. [アドイン]ウインドウで、[有効なアドイン]の表の[郵便番号変換ウィザード]を選択しチェックを入れ、[OK]ボタンをクリック。

アドインのダウンロードとインストール

前項の 3. の該当する場合は、マイクロソフトのサイトからアドインをダウンロードしてインストールする必要があります。

Excel アドイン: 郵便番号変換ウィザード (2000-2007 ユーザー用)から、[ダウンロード]ボタンをクリックして[zipcode7.exe]をダウンロードします。

ダウンロードした[zipcode7.exe]をダブルクリックすると、セットアップ プログラムが起動しインストールが始まります。

インストールが完了したら、Excel を起動してアドインを使えるように設定します。

  1. 左上の丸い[Office ボタン]をクリック。
  2. 下の[Excel オプション]をクリック。
  3. 左側のペインで[アドイン]を選択。
  4. [郵便番号変換ウィザード]がリストにあるのを確認し、リストの下の[管理]の右にあるリストボックスで[Excel アドイン]を選択。
  5. 右の[設定]ボタンをクリック。
  6. [アドイン] ダイアログボックスの[郵便番号変換ウィザード]をチェックして[OK]]をクリック。

Microsoft IME 2003 の場合:メニューバーの[ツール][アドイン]をクリック、アドインダイアログボックスの[有効なアドイン]に[郵便番号変換ウイザード]があるから、チェックを入れる。

[郵便番号変換ウィザード]の使い方

少し古いもの(Excel 2002)ですが、マイクロソフトのサポートサイトに使い方がありました。
サポート オンライン 郵便番号変換ウィザードを使用して、入力した郵便番号を住所に変換する方法
ウイザードの内容は、Excelのバージョンが違っても3ステップです。

  1. Excel 2007 では[アドイン]タブの[メニューコマンド][ウイザード]の小さい三角ボタン(▼)をクリックしリストボックスを開き、[郵便番号変換]をクリックして、[郵便番号変換ウィザード]を起動する。
  2. [郵便番号変換ウィザード-ステップ-1/3]で、変換する方向(郵便番号から住所か、住所から郵便番号か)を選択して[次へ]をクリック。
  3. [郵便番号変換ウィザード-ステップ-2/3]で元になるデーターのあるセル範囲と出力する(変換結果)セル範囲を決める。それぞれのテキストボックスにカーソルを入れて、シートの該当セルをドラッグするとそのセル範囲が絶対参照で入力される。[次へ]。
    出力先のセルにすでにデーターのあるとき「上書きする」ときはチェックボックスにチェックを入れる。郵便番号を生成するときは、出力する郵便番号の種類(7桁を選ぶ)と書式(目的によるが住所録なら文字列でよいと思う)を選ぶ。
  4. [郵便番号変換ウィザード-ステップ-3/3]で、変換中にエラーや警告の出力方法を決めて[完了]をクリック。

県名が不要の場合

以前郵便番号が5ケタの頃の郵便の取り扱いで、「郵便物で郵便番号が記入されている場合は、都道府県名の記載は省略してよい」という“きまり?”があったと思いますが、今は日本郵便のサイトではそれに関する情報を見つけられませんでした。Webでは「目上の人宛に住所を端折るのはマナー違反」といったビジネスマナーの情報が散見されます。

郵便番号が7ケタになり、町名まで郵便番号で区別できるようになっています。企業で大量に郵便を扱うときにバーコードを記載し、さらに細かくコンピューターで処理されているそうです。

郵便番号を使って住所を入力すると、都道府県名から表示されます。県内だけの名簿などで同じ県名が並ぶのは「鬱陶しい」「重苦しい」という場合、1件ずつ削除するのは大変です。折角パソコンを使っているのですから、少し楽をします。

  1. 都道府県のある住所のセル範囲をドラッグして選択する。
  2. [ホーム]タブの[編集]グループの[検索と選択]の▼をクリック。
  3. ブルダウンメニューの[置換]をクリック。
  4. [検索と置換]ダイアログボックスの[置換]タブで、[検索する文字列]のテキストボックスに「*県」と入力。
    “*”は半角。ワイルドカード文字ですべての文字列を表します。半角“?”では1字の文字を表す。2文字に限るときは“??”と指定する事が出来ます。
  5. [置換後の文字列]テキストボックスは空白のままにして、[すべて置換]ボタンをクリックする。

必要により4.の「*県」を「*府」や「東京都」・「北海道」にしたりします。

鹿児島県など3文字の県も削除できますが、この方法で困るのは、「長野県小県郡」の場合に、「郡」になってしまいます。個別修正が必要です。

変換した住所から郵便番号を出力した場合

PHONETIC関数で郵便番号を出力した場合は、都道府県名を削除すると郵便番号のデーターが失われてしまいます。

都道府県名を削除する前に、PHONETIC関数で郵便番号を出力したセル範囲をコピーし、同じセル範囲に[形式を選択して貼り付け]で「値」を選択して貼り付けて(数式が郵便番号のテキストに変わります。)から上記の作業をします。


first upload:2011-1-21   御連絡はメールでお願いします。(質問に答えるページではありません。)