home  >>  パソコンで楽しむ  >>  パソコンの「困った!!」助け舟INDEX | メールに添付する画像ファイルを作る

パソコンの「困った!!」助け舟 Picture

メールに添付する画像ファイルを作る

メールに添付する写真は、デジタルカメラで撮影したままのファイルを添付すると、大きすぎて通信回線によっては転送に時間がかかり、思わないトラブルを引き起こす原因になることがあります。

送る側或いは受け取る側のプロバイダが、添付するファイルを含むメールのファイルサイズの上限を制限しているときがありますし、受け取った人が写真をどのように利用するかによって異なりますが、大きすぎる写真が迷惑を与える事もあります。

「メールに添付する写真はどれくらいまで送られるか?」と聞かれることがありますが、送る写真の用途により、送受双方の通信回線の速度やコンピューターの環境により、場合によっては送受双方の人間関係により、違ってきます。

私は「添付ファイルは小さければ小さいほど良い」と答える事があります。相手によってはメールで一方的に大きなファイルを送りつけるより、Web上の共有できる場所に写真を置いておき、「ここにこんな写真を置きました。よかったら見てください」とURLを知らせる方が良いと思います。

参考:パソコンの「困った!!」助け舟 メールで写真を送りたい

写真の画素数と圧縮率

デジタルカメラで撮影するときに、シャッターを押した瞬間にカメラは画像ファイルを作りメモリに保存します。ファイルの種類は多くの場合圧縮された“JPEG”形式です。一眼レフと高機能のコンパクトカメラの一部では加工されない生の“RAW"(ロウ)という形式で保存することが出来ます。

カメラの取扱説明書(ユーザーガイド)に書かれていますが、[ラージ][ミドル][スモール][ワイド]などとも表現されている(カメラメーカーにより違う)[記録画素数]を選んで撮影されます。[記録画素数]は縦・横の画素数(例:4000X3000)を掛け合わせた数(例:12M)でも表されます。一般に画素数が多ければ多いほどデーター量が多くなり、画質が良くなります。画素数を絶対解像度といいます。

カメラの設定にクオリティ(品質)として[スーパーファイン][ファイン][ノーマル]などという“圧縮率”があります。段階がありJPEGで圧縮する程度を表していますが、それぞれが何%に相当するのか説明書に書いてないことがあります。圧縮率が高い程画質が悪くなりますが、次項のファイルサイズが小さくなります。

写真の大きさとファイルサイズ

プリントした写真の大きさ(縦横の寸法)は、用紙に印刷した大きさで決まります。画素数(データー量)の大きな写真を小さなL版にプリントすると、非常に高画質で印刷されます(プリンタの能力以上には精細にはならない)。逆に画素数の少ない写真は、L版で印刷したときはそこそこ見られる写真だったのに、A4版でプリントすると力のない気の毒な写真になってしまいます。この違いは、印刷された画素の密度が違うためです。この画素の密度は相対解像度といい“dpi”(デーピーアイ)で表されます。

dpi: ドット・パー・インチ d/i 1インチ(長さ2.45cm)中にある画素の数(画素自体には大きさは無く、ディスプレイや印刷紙によりdpiが決まる。)

パソコン上で見る写真の場合は、ディスプレイの大きさ(縦横の寸法)が決まっています。これは印刷紙の大きさが決まっているようなものです。画素数の大きな写真を見ようとすると、ディスプレイに映しきれなくなります。[ズーム]機能で縮小して写真全体が見られるように出来るのは、アプリケーションのお陰です。見え方が変わっているだけで、このときの画像ファイルに変化はありません。Wordの文書中に写真を貼り付けて伸縮出来るのも同じ。

また、ディスプレイの解像度(画面解像度)を変化させても見え方は変わります。同じ寸法のディスプレイでも解像度を高くすれば、たくさんの画素を表示できます。反面、決まった大きさの中に多くの画素を詰め込むので、1画素の大きさが小さくなり、同じ画像ファイルでも解像度の低い時に比べると小さく見えます。ディスプレイ全体では広い範囲が表示できます。

ファイルサイズは、写真の大きさ(寸法)ではなく、コンピューターで処理をするデーターの大きさです。デジタル化されているデーターがファイルとして、SDなどのメモリカードやハードディスクに保存されるとき、媒体の領域を占有する場所の大きさです。デジタルのデーターの大きさは、“B”(バイト)という単位で表されます。1Bは二進数の8桁、8b(ビット)を表す。二進数で2の10乗の1024で単位が上がります。8b=1B、1024B=1KB、1024KB=1MB、…

画像ファイルは、画素数が多いほど、品質が高いほど(圧縮率が低いほど)、ファイルサイズが大きくなります。メールで送るときに問題になるのは、このファイルサイズと受信者が扱われるファイルの種類かということです。

ファイルのサイズの縮小

デジタルカメラで撮影した写真のファイルサイズは、写真の内容によっても異なるが、画素数と圧縮率が大きく影響します。

保存する領域を小さくし、通信回線を使った転送を容易にし、SDなどのメモリカードに保存出来る枚数を多くするには、画素数を少なく圧縮率を大きくしてファイルサイズを小さくすることです。

しかし、撮影した写真を大きく印刷するかも知れませんし、写真の一部をトリミング(切り取り)するかもしれないし、撮り直しのきかない1枚かもしれません。出来る事なら画素数の多い、圧縮率の低いファイルサイズの大きい画像にしたくなります。

反面、メールなどの通信回線で写真を送るときは、ファイルサイズは小さいほうが有利です。そのため、カメラで撮影したままの画像ファイルを送るのではなく、転送用にファイルサイズを小さくしたファイルを用意します。

画像処理ソフト

大きいファイルサイズの画像を小さくするには、画素の数を減らすことと、JPEGファイルの場合圧縮率を高くする(こちらも画素数が少なくなる)ことで実現します。画素数を減らす方法で、画質への影響を出来るだけ少なくするよう工夫されているものがあります。

画像ファイルのファイルサイズを変更は、画像処理ソフトで行います。Windows の[アクセサリ]にある[ペイント]でも出来ますが、水平方向と垂直方向のそれぞれに伸縮率を入力して変更するもので、面倒です。

Windows Live フォトギャラリーや Microsoft Office に含まれている Picture Manager などの画像ファイル管理ソフトでも、[サイズ変更]の機能があります。

フリーソフトのフォトレタッチソフトや画像処理ソフトも、[リサイズ][サイズ変更]などの機能があります。

WoodyBells    JTrim

ピクシア ホームページ Pixia

PHOTOCREATOR.jp PhotoCreator SE

またパソコンにインストールしなくても無料のWebサービスを利用することが出来ます。

NAVER フォトエディター フォトエディター

画像ファイルを一つずつ開いてサイズ変更するのではなく、複数の画像ファイルを一括して処理できるソフトもあります。

インターセクション 縮小専用。

ホームページの素  画像サイズ一括変換

使い勝手もそれぞれ違いますので、自分に適した方法を選ぶとよいでしょう。


first upload:2011-1-30   御連絡はメールでお願いします。(質問に答えるページではありません。)