十日町しは,「雪ときもののまち」として知られています.この地域では,300年以上も前から,
きれいな水と湿度の高い冬の気候を利用して,「越後縮」という織物が織られてきました。江戸時代には縮市が開かれ,
大ぜいの人でにぎわったということです。
この織物は,冬の間深雪とざされる農家の人たちの内職として発展してきました。越後縮の織り方を受けっぐ「十日町絣(かずり)」と
「十日町明石ちぢみ」は国の伝統的工芸品に指定されています。
現在,十日町市では,伝統の織物技術を生かして,「十日町友禅」といわれる後染の商品がっくられています。
この友禅は,京丹後市(京都府)や長浜市(滋賀県)から白い絹の生地を仕入れ,その上に図案をえがき,
色をつけて仕あ上げています。
近年,きものを着ることが少なくなったため,きもののよさを広めようとさまざまな取組が行われています。
5月のきものまっりでは,「きものの里をきもので歩こう」とよびかけ,参加者にきものをかし出して,
そのよさを味わってもらっています。