新潟県の化学工業は,全国-の生産量をほこる天然ガス,石灰石などの原料やゆたかな電力などを利用して発展してきました。
上越市では溶接ガスなどに利用されるカーバイトや化学せんい,染料などの原料となるソーダを中心とした工業がさかんです。
また,新潟市や胎内市では,天然ガスを生かした工業が中心となっています。
せんいエ業は,1975 (昭和50年)ころまでは,エ場の数も働く人の数もふえていましたが,その後は,年々へってきています。
1950(昭和25)年代から生産をのばしてきたニットや合成せんい織物は,五泉市,見附市,長岡市栃尾,加茂市などで生産され
ています。
新潟県のニット製セーターの出荷額は,全国第1位です。
伝統的な工業とは,古くからの技術によって品物をつくる仕事をいいます。
主に日用品が多くっくられ,伝統的工芸品と呼ばれているものもあります。
新潟県は,京都府に次いで伝統的工芸品の多い県となっています。十日町市では,昔から絹織物がさかんで,
「十日町明石ちぢみ」が有名です。
小千谷市や南魚沼市塩沢でも古くからの技術を生かした紬,縮などの生産が続けられています。
燕市に伝わった燕鎚起銅器は江戸時代中ごろにはじまリ,明治以降,美術工芸品としても有名になりました。 丿
そのほか,下の図のように全国的に知られた多くの伝統的工芸品が作られています。