柏崎の水道は、地勢上、大きな河川が無く、水源の確保に苦労をしてきました。
昭和13年の創設時には、川内ダムと川内浄水場を建設し、給水を開始しました。
昭和35年には、第2次拡張事業で谷根川からの水を求め、導水トンネルを建設しました。
その後、高度経済成長期の水需要に伴い、第5次拡張事業で谷根ダム、第6次拡張事業で赤岩ダムを谷根川に建設しました。
全国的にもまれな3つの水道専用ダムの完成で、総貯水量511万5千立方メートル(市内配水量の4.5カ月分)を有し、
夏場の渇水期においても安定した水道水を供給できるようになりました。
赤岩ダムと谷根ダムの両集水区域(918ヘクタール)は、全て市有地として確保し、水質汚染対策などに万全を期し、
「安全な水道水の原水」を確保しています。
貯水された水道水の原水は、水の性質上ダムの底に向かうほど水温が低くなります。
夏場にかけてダムの水位が下がるため、ダムの下段から取水しますが、
そのことにより夏になっても「冷たくておいしい水道水」を家庭に送ることができます。
この集水区域は佐渡弥彦米山国定公園に指定されていて、優れた自然風景地として保護されています。
谷根川は、現在でもヤマメやイワナが生息している自然豊かな河川ですので、ダムからの放流水を確保しながら環境保全に努めています。
昭和13年3月に完成したダムで、平成26年3月に堤体補強と洪水吐(こうずいばき)の改良を行いました。
※「洪水吐」とは、洪水の流入に対し、ダムと貯水池の安全を確保するために設けられた放流設備の総称
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項目 | 緒元 | |
堤体 | 型式 | フィルダム |
堤高 | 25.5メートル | |
堤長 | 128.0メートル | |
越流頂の標高 | 63.2メートル | |
貯水池 | 直接集水面積 | 5.06平方キロメートル |
有効貯水量 | 265,000立方メートル | |
洪水吐 | 型式 | 横越流型・トンネル式2条 |
取水施設 | 型式 | 取水塔(独立式) |
最大取水量 | 1日あたり6,000立方メートル |
昭和48年10月に完成したダムです。
赤岩ダムの緒元
項目 | 緒元 | |
堤体 | 型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 76.5メートル | |
堤長 | 212.0メートル | |
越流頂の標高 | 235.5メートル | |
貯水池 | 直接集水面積 | 5.92平方キロメートル |
有効貯水量 | 3,550,000立方メートル |
洪水吐 型式 自由越流型
取水施設 型式 多孔式(並列堤内型)
最大取水量 1日あたり33,600立方メートル
平成元年3月に完成したダムです。
赤岩ダムの場所は、外部サイトの地図をご覧ください(別ウィンドウで外部サイトへリンク)
赤岩ダムの緒元
項目 | 緒元 | |
堤体 | 型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 76.5メートル | |
堤長 | 212.0メートル | |
越流頂の標高 | 235.5メートル | |
貯水池 | 直接集水面積 | 5.92平方キロメートル |
有効貯水量 | 3,550,000立方メートル | |
洪水吐 | 型式 | 自由越流型 |
取水施設 | 型式 | 多孔式(並列堤内型) |
最大取水量 | 1日あたり33,600立方メートル |