200有余年の歴史を持つこの市には、閻魔堂(えんまどう)のある本町通りを中心に全国各地から集まった500以上の露店が約2キロメートルにわたって立ち並び、期間中20万人を超える人出でにぎわいます。
500以上の露店が立ち並ぶ「えんま市」
写真:昼のえんま市の様子、両側に露店が並ぶ通りに多くの人がいます
「えんま市」の昼のにぎわい
「えんま市」の夜のにぎわい
毎年6月14日から16日までの3日間(ただし瀬戸物市・植木市は17日までの4日間)
午前10時から午後10時まで
えんま市の始まりは馬市で、現在のような見世物・露店の市に変わったのは、文政年間(1818〜1829年)と言われています。
また、えんま市がこれだけの規模になったのは、柏崎の位置と6月15日前後という日取りが、全国各地の祭りや市を次々廻っている露天商人が、一堂に会するのに都合が良かったことが要因と言われています。季節はちょうど衣替えの時期にもあり、ここで夏衣になって旅立っていったことから自然に呉服市が立つようになり、それがまた田植えを終えた農村の人たちの人気を呼んだとも言われています。
また、当時の陣屋役人が、遠方・近在から入り込んでくる博徒たちの丁半勝負を黙認したことも、この市が栄える間接的な要因と言われています。
現在では、村上市の村上大祭、新潟市の蒲原大祭に並び「新潟三大高市(たかまち)」の一つにあげられ、毎年、この市を楽しみにしている多くの方の笑顔で、通りが埋め尽くされます。