インスタントラーメンの元祖

 日清食品の創業者・故安藤百福氏が発明したインスタントラーメンの元祖「チキンラーメン」が25日で発売60年となる。
即席麺は進化を続け、国境を越えて年間約1千億食の市場に成長した。

発祥地・大阪で(2018年8月23日まで)の2日間、健康や環境への配慮を軸に各国企業が即席麺の将来を議論した。

「地球環境への配慮は、もはやメーカーの義務だ」。
大阪市に中国やインドネシアなどの主要メーカー13社が集まって開かれた「世界ラーメンサミット」。

2018年8月23日に表明した大阪宣言で、カップ麺の容器の素材を微生物に分解される環境に優しいものに置き換えていく努力を始めることをうたった。

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健康や環境にも配慮へ 発祥地・大阪でサミット

サミットは世界ラーメン協会(大阪府池田市)が主催し、9回目を迎えた。
同協会の推計では、2017年の即席麺の世界総需要は約1001億食。この出発点が、1958年8月25日発売のチキンラーメンだ。

うどん1玉が6円の時代、チキンラーメンは35円で売られたという。即席麺として初めて成功し、他のメーカーも追随した。

安藤氏は袋入り麺を紙コップに移して食べる米国人を見てカップ麺を着想、71年に「カップヌードル」を生む。
これが世界食への一歩だった。

今回のサミットのテーマは、未来の即席植の在り方だ。消費が伸び悩むインドネシアの企業幹部は「栄養価が低いとのイメージがある」とし、
より健康面に配慮した商品提供の必要性を強調した。

同協会の会長で日清食品ホールディングス社長の安藤宏基氏は、父・百福氏が掲げた「簡単」、「安価」など開発5原則に「栄養」「環境保全」を加えること
を提案、賛同を得た。
節目の年に大阪でサミットが開かれたことに「創業者は食文化をつくりたいと願っていた。きっと喜んでいる」と感慨深げだった。

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添付ファイル: file年表.png 34件 [詳細] fileチキンラーメン.png 39件 [詳細]

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Last-modified: 2022-06-03 (金) 19:21:01 by pukiwiki 1.5.4