カスタマイズした内容や開いたファイルの名前、検索のときに指定した文字列など、前回までに操作・設定した内容をMIFESが覚えていることは体感的にご存知でしょう。
これは、MIFESが終了するときに操作したときの情報や設定した内容をファイルに書き出し、起動時にそのファイルから情報を読み込んでいるからです。
そしてそのファイルこそが「MIW.INI」ファイルです。
MIW.INIファイルは、MIFESをインストールしたフォルダ(※)内に自動的に作成されます。MIW.INIファイルにはMIFESの情報がすべて記述されていますので、それを見るとどういう設定でお使いになっているかがわかります。そのためサポートでも、お客様の環境を再現するために「MIW.INIファイルを送ってください」とお願いすることがあります。
また、アンインストールするときやインストールしなおすときは、このファイルを他のフォルダにバックアップしておいてください。再インストール後バックアップしておいたMIW.INIを読み込むことで、カスタマイズしていた設定に戻すことができます。
※ 「MIFESをインストールしたフォルダ」は、初期状態では C:\Program Files\MIW7 です。
MIFESの環境(状況)を記録するファイルを「カスタマイズファイル」といいます。
カスタマイズファイルは拡張子が「.INI」のテキストファイルで、いくつでも作成することができます。
MIW.INIファイルもカスタマイズファイルのひとつで、起動/終了時に自動的に読み/書きされる点以外は、その他のカスタマイズファイルと同じです。
カスタマイズファイルの書式は、設定項目を表すキーワードとその値というとても単純な構造です。MIFESの熟練者の中には、MIFESの設定をカスタマイズファイルを直接編集(もちろんMIFESで)している方もいらっしゃいます。
カスタマイズファイルの書式について詳しくは【ヘルプ】をご参照ください。
カスタマイズファイルは、【設定】-【カスタマイズファイルの読み書き】機能でMIFES起動中にも読み込み/書き出しすることができます。
この機能により、論文作成用のカスタマイズファイルとプログラミング用のカスタマイズファイルを用意しておいて、編集するファイルの内容に合わせてMIFESの操作や設定を切り替えて使うということもできます。
また、1台のパソコンを複数の方が使用される場合など、お一人ずつのカスタマイズファイルを用意するということも可能です。
なお、Ver.7からカスタマイズファイルのバックアップ機能がつきました(上図◆参照)。現在の設定をバックアップとして保存しておきたいときにご利用ください。
その他に、カスタマイズファイル関連の機能として、次のような機能があります。
●起動/終了時のカスタマイズファイルの使用方法
【環境設定】-【起動】タブ内にある[高度な設定]ボタンをクリックして表示されるダイアログボックスの中にこの項目があります。
たとえば、この項目を「読み書き両用で、最後のファイルを開く」に設定すると、次回は前回終了時に開いていたファイルを自動的に開いて起動します。
※Ver.6.0の「プロファイル設定」がこの場所に移動しました。
●コマンドラインからの起動
起動時には通常「MIW.INI」を読み込みますが、”/I”オプションを指定することにより、起動時に他のファイル名のカスタマイズファイルを読み込むことができます。
詳しくは[ヘルプ]を参照してください。
カスタマイズファイルはMIFESにとって大切なファイルです。上手に活用してください。