chapter2 インストールとおもな設定について
インストール方法について若干の解説を致します。


2-1 PukiWikiを使うには

レンタルか自前か、あるいは・・・ [#fdd9da58]

図:pukiwikiの利用方法

pukiwikiの利用方法.png

図:pukiwikiの利用方法

  1. レンタルサービスを利用する [#b121be7b]
  2. レンタルサーバーを借りてPukiwikiをインストールする [#xeec396a]
  3. 自前でサーバーを用意してPukiwikiをインストールする [#hd3e8b4a]
  4. 他人の設置しているpukiwikiに文書を書き込む [#tb6ba96d]

2-2 PukiWikiのインストール

pukiwikiはPHPが動作する環境であれば、特にOSを選ばずにインストールすることができます。

インストール先のOSについて

数あるLinuxディス鳥ビュージョンやMac OS Xなど、PHPがパッケージで提供されているOSはもちろんのこと、
WindowsでもPHPの動作環境を用意さえすればPukiwikiをインストールすることができます。
PHPが動作する環境としてPHPが必要なのはもちろんですが、Webサーバアプリケーションも同時に必要となります。
PHPはWebアプリケーションを作成するために利用される言語であり、Webサーバアプリケーション上で動作する言語です。
Webサーバアプリケーションとしてもっと有名なものとして、Apacheがあります。
Webサーバアプリケーションにはそのほかにも様々なものがありますが、PHPを動作させるための環境としては
Apacheを使用しておけばまず間違いないでしょう。

インストール時に必要なもの

Pukiwikiのインストールに当たって必要なものは以下のとおりです。

  1. PHP
  2. Webサーバーアプリケーション
  3. ZIP形式またはtar.gz形式に対応している解凍用ツール
  4. EUC-JPまたはUTF-8に対応したテキストエディタ
  5. FTPクライアント

WebサーバアプリケーションとPHPは、Pukiwikiを動作させる環境を用意するために必要です。

解凍ツールは、Pukiwikiの配布パッケージを展開する際に必要となります。
テキストエディタは、設定変更を行うために必要となります。
特に、テキストエディタはファイルの文字コードとしてEUC-JPまたはUTF-8に対応しているものを用意してください。
Pukiwikiは、EUC-JPまたはUTF-8の2種類の文字コードのうちどれかを使用することになります。
インストール先にネットワーク上のサーバを選ぶと多くの場合ファイル転送にはFTPを使用することになりますので、
FTPクライアントも合わせて用意しておきましょう。

 pukiwikiを活用するために必要な知識

pukiwikiを使うだけであれば、手順に沿ってインストールして使い始めることができます。
しかし、pukiwiki内部に手を加えたり、プラグインを開発したり、細かくカスタマイズするためには次の
知識が必要となります。

  1. PHPの知識
  2. HTML/CSSの知識
  3. Webプログラミングの基礎知識
  4. pukiwikiの内部構造

これらの知識を一気に習得するのはなかなか難しいことですが、pukiwikiを教材としてカスタマイズや
プラグイン開発を試してみることで、PHPや様々な知識を得ることができます。
すでに知識を習得済みの場合には、pukiwikiの内部構造さえ把握してしまえば自由にカスタマイズや機能追加ができます。
自在にカスタマイズできる人にとって、pukiwikiはさらに強力なツールとなります。

図:pukiwikiをより活用するために必要な知識

活用するために必要な知識.png

図:pukiwikiをより活用するために必要な知識

コラム
PHPとは
オープンソースとして開発されているスクリプト言語のひとつ。正式名称はPHP:Hypertext Preprocessorという。
高機能なWebアプリケーション(特にデータベース系)の作成などに向いており、Perlなどと並んで人気がある。

2-3 Windows環境でのインストール

Pukiwikiのダウンロード

図:Pukiwikiの公式サイト
ダウンロード.gif
図:Pukiwikiの公式サイト

Pukiwikiの基本的な設定変更

解凍したファイルに含まれるPukiwiki.ini.phpには基本的な設定項目があるので、
以下の基本的ないくつかの設定を変更しておきます。

サイト名の変更

サイト名の変更は$page_titile変数の内容を変更します。右側のシングルクオートで囲まれている内容がサイト名になるので、
任意の記述に変更してください。
また、ここでシングルクオート自体をサイト名に使用したい場合は円マークを使用することで、シングルクオートを使用することができます。

管理者情報の表示の変更

管理者情報の変更は、$modifierと$modifiierlinkの内容を変更します。$modifierは管理者名として画面左下のリンクとして表示される内容で、
$modifierlinkにはその先として指定されるURLを設定します。

管理用パスワードの変更

管理用パスワードの設定は$adminpasから続くブロックで指定されています。$adminpasがパスワードの項目で、初期状態はパスワードが、無指定でパスワードロックが解除できない状態になってます。パスワードとして指定されている文字列のうち、中括弧で囲まれた部分は暗号化の方式を指定しています。PukiWikiではサンプル部分の表記にあるようにパスワードの暗号化方式を選択することができます。

$adminpass = '{x-php-md5}7973ce212df0bbfe5ecc9e2ae4ed052e'; 
// Sample:
//$adminpass = 'pass'; // Cleartext
//$adminpass = '{x-php-md5}1a1dc91c907325c69271ddf0c944bc72'; // PHP md5()  'pass'
//$adminpass = '{x-php-sha256}d74ff0ee8da3b9806b18c877dbf29bbde50b5bd8e4dad7a3a725000feb82e8f1'; // PHP sha256  'pass'
//$adminpass = '{CRYPT}$1$AR.Gk94x$uCe8fUUGMfxAPH83psCZG/';   // LDAP CRYPT 'pass'
//$adminpass = '{MD5}Gh3JHJBzJcaScd3wyUS8cg==';               // LDAP MD5   'pass'
//$adminpass = '{SMD5}o7lTdtHFJDqxFOVX09C8QnlmYmZnd2Qx';      // LDAP SMD5  'pass'
//$adminpass = '{SHA256}10/w7o2juYBrGMh32/KbveULW9jk2tejpyUAD+uC6PE=' // LDAP SHA256 'pass'
/////////////////////////////////////////////////
// Page-reading feature settings
// (Automatically creating pronounce datas, for Kanji-included page names,
//  to show sorted page-list correctly)
// Enable page-reading feature by calling ChaSen or KAKASHI command
// (1:Enable, 0:Disable)

2-4 LinuxなどのUNIX系OSサーバへのインストール

ffftp.s.jpg

左右分割型の日本語FTPクライアント。ウィンドウ内左右にローカルディスク側とホスト側のファイル一覧を表示し、ドラッグ&ドロップや右クリックメニューなどの操作で転送できる。
テキストファイルの漢字コードをEUCやJISコードに自動で変換したり、半角カナ文字を自動で全角に変換といった国産ソフトならではの機能を備えている。
ホームページを一括転送できるミラーリング機能も備え、ローカル側のフォルダの変更内容をそのままホスト側に反映できるため、ホームページ転送専用ソフトのようにも使える。転送や削除をしないファイルやフォルダをあらかじめ指定しておいたり、アップロードするファイルの属性を指定しておくことも可能だ。
ミラーリング時に転送・削除するファイルを事前に一覧で確認することもできる。また、中断と再開が可能なダウンロードレジューム機能にも対応している。

wikiをサーバーにアップロードしたのですがRuntime errorと表示されて編集ができません。

■現象

エラー画面.png
Runtime error
Error message :

Directory is not found or not writable (DATA_DIR)
Directory is not found or not writable (DIFF_DIR)
Directory is not found or not writable (BACKUP_DIR)
Directory is not found or not writable (CACHE_DIR)

複数のエラーが表示されてしまう。
■回避方法
pukiwiki.ini.php
ファイルを確認して下さい。
比較的前半に、ディレクトリ設定が有るはずです。
そのディレクトリ設定の場所にディレクトリ(フォルダ)は有りますか?
また、そのフォルダは、書き込む可能性のあるフォルダパーミッションが 7-7-7になっていますか?確認してみましょう。

サーバー上で作業できる場合

サーバ上で直接作業できる環境の場合は、tar.gz形式のファイルをサーバー上でダウンロードしてから解凍すると作業がシンプルになります。
ふぁいるのダウンロードはwgetというコマンドを利用するといいでしょう。wgetはWebページなど一括ダウンロードするときは便利なCUIのソフトウェアです。
wgetが使用できない状態であれば、これを期にインストールするのもよいかと思います。
ディストリビュージョンでパッケージとして用意sれていることも多いので、その場合はすぐにインストールできるでしょう。
wgetが見当たらない場合はWebブラウザでダウンロードするか、あるいはサーバ上での作業をさけ、前途のFTPクライアントで転送する方法でインストールするのがよいdしょう。


添付ファイル: filepukiwikiの利用方法.png 19件 [詳細] file活用するために必要な知識.png 25件 [詳細] filepukiwikiの利用方法.gif 24件 [詳細] fileエラー画面.png 28件 [詳細] fileffftp.s.jpg 25件 [詳細] fileダウンロード.gif 24件 [詳細]

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Last-modified: 2022-07-03 (日) 11:26:51 by pukiwiki 1.5.4