温泉の泉質別の効能についてご案内しましょう。
みなさんも温泉に行くと、成分分析をかいた掲示板などを脱衣室や廊下でみかけるとおもいます。
一般的適応症や泉質別適応症、成分の含有量などが書いてありますね。
その中でも効能と泉質の関係をリストに書き出してみました。
掲示用泉質名、新泉質名、旧泉質名など温泉施設によって表記方法が違っていることがありますが、ここでは掲示用泉質名を使っています。
塩類泉
- 塩化物泉
- 浴用 切傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
- 飲用 慢性消化器病、慢性便秘
- 炭酸水素塩泉
- 浴用 切傷、やけど、慢性皮膚病
- 飲用 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病
- 硫酸塩泉(鉄-硫酸泉およびアルミニウム-硫酸塩泉を除く)
- 浴用 動脈硬化、切傷、やけど、慢性皮膚病
- 飲用 慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症、糖尿症、痛風
特殊成分を含む療養泉
- 二酸化炭素泉
- 浴用 高血圧、動脈硬化、切傷、やけど、
- 飲用 慢性消化器病、慢性便秘
- 含鉄泉、含銅-鉄泉
- 硫黄泉
- 浴用 慢性皮膚病、慢性婦人病、切傷、糖尿病、高血圧、動脈硬化
- 飲用 糖尿病、痛風、便秘
- 酸性泉、含アルミニウム泉
- 放射能泉
- 浴用 痛風、動脈硬化、高血圧、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病
- 飲用 痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節炎
一般的適応症
- 神経痛、筋肉痛、関節炎、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
もちろんそれぞれの温泉によって微妙に含有成分が異なりますし、濃度も違う。一概にいえないことは言うまでもないことです。
あくまで上記の効能はおおむねの適応症です。また飲用出来ないお湯が多くなってきています。気をつけるようにお願いします。
なお、この表は「新潟温泉大図鑑」を参考につくらせて頂きました。
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