嵐渓荘宿泊記

2000年4月1日から2日

今回は新潟温泉玉子にしては珍しく宿泊記を書こうと思います。
4月1日から2日にかけて南蒲原郡下田村にある嵐渓荘に宿泊してきました。
この温泉には過去にも訪れたことがあり、そのときの様子は新潟温泉玉子嵐渓荘にあります。
しかし今回は宿泊ということで、印象も違いましたので少し追記をします。


今回の旅行は町内の友人たちとの慰安旅行だったのですが、僕が幹事をまかされましたので、かねてより泊ってみたかった嵐渓荘に行き先を決定したのです。
この旅館はWEBで予約状況の確認や予約ができる。
話は先走りますが宴会の途中で挨拶にみえた女将に伺ったところ、最近ではWEBから予約をするお客さんも増えてきたとのことです。
まったく便利な世の中になったものですね。何しろ「日本秘湯を守る会」の旅館がWEB予約ですから。
嵐渓荘オフィシャルページに一度アクセスしてみてください。プレゼント(ピタバン)などがあり、楽しめるページです。


さて、僕たちが泊った部屋は嵐渓荘の一番正面の三階の部屋です。僕のページやオフィシャルのページの写真でも一番目立つところにある玄関の真上の部屋でした。
予約する時、新館にしようかと迷ったのですが、やはりこの旅館は古い料亭を移築したというこの建物しかないと思い、こちらの建物に宿泊するコースを選びました。
いかにも料亭らしい、障子の桟や床の間に粋筋の臭いの残る造りの部屋です。(部屋の写真等はオフィシャルのページから参照してください)元々は二部屋だったのを一部屋にして作直してあるようです。
お手洗いや洗面所は廊下にある共同設備を使うようになっています。この建物に水回りを増設するのには無理があったのでしょうね。


温泉旅館の楽しみは何と言ってもお風呂ですが、それに勝るとも劣らない楽しみは食事とお酒です。
チェックインしたときにフロントで宴会でのお酒の銘柄を選んだのですが、僕の名字にちなみ五十嵐川という三条市のお酒を試してみることにしました。
サッパリとしたいかにも新潟の端麗辛口の流れを汲む酒で、気持の良い口当たりの酒です。(どういう名前の賞か忘れましたが)賞を受賞しているだけのことはあります。
ここの名物料理は鯉の洗いですが、これがまったく臭みもなく本当に美味しい。
歯触りの良さは海の魚とは明らかに違う。酢味噌の味との相性もよく酒が進む。
これは食べるペース配分を考えないと勿体ないと思い、残りの枚数を片目でにらみながら杯を傾けていましたよ。
それから鮎寿司というものをはじめて口にしたのですが、口の大きな僕は一口で食べ終わってしまった。少しずつ味わって食べれば良かった。残念。

朝食には温泉のお湯で炊いた梅干し粥がでました。これがまた二日酔いでウニのようになった頭と胃の腑に活を入れて、シャキッとさせてくれる。
まったく心憎いばかりの気配りです。
連れの若い衆があとで言うには「俺、朝飯のおかずだけで宴会ができますよ」
そのくらいの品数の朝食でした。


建物や食事だけではなく、従業員のみなさんのとてもホスピタリティーに富んだ接客態度にも好感が持てます。
こういう宿は是非とも「不適切な関係の女性」と冬のさなかに行ってみたいものですねー。
気分でるだろうなぁ。
ちょっと演歌ぽいかな。この年齢になるとそれも悪くないと思わせる宿でした。

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