千代の光

新井市大字窪松原 tel 0255(72)2814 fax 0255(73)7600

酒の某情報誌によると、千代の光の社長、池田哲郎さんは、ビートルズが好きだという。それを 読んで以来、私は、千代の光のことを考える時、Let It Beを聞くクセがついた。たぶん 社長はポール.マッカートニータイプに違いない...などと思っている。私は、蔵と小売店と の関係は、男女の仲に似ている気がする。一方の想いがあっても、片方にその気がなければ、取 り引きはされない。千代の光は、私が店を継いでから取引きをした初めての蔵だ。以来、この蔵 には、多くのことを教えられてきた。千代の光は地元を大切にする蔵だ。地元の人に喜んでもら い、晩酌として愛されている。しかし私は、この酒の素晴らしさを、全国の人に知ってもらいた いと思う。千代の光は、江戸中期の享保年間創業という、約250年の歴史をもっている。井戸 も土蔵(仕込室)も江戸時代のままのものを使用し、いいものはこだわって受け継ぎ、より良い ものを造るために、変えるべき点は大胆に変えて、技術を日々工夫している。伝統とは頑なに保 守するものではなく、時代に応じて発展させるものだと思う。この蔵は、米、水、すべてにこだ わって、コンピュータ化できるものはコンピュータ化し、手作業の方が優るものは、手作業にこ だわっている。”淡麗辛口”は、新潟清酒の”錦の御旗”でしかなく、新潟清酒を構成する個々 には、きらりと光る個性がそれぞれあります。千代の光は、いわゆる”淡麗辛口”ではなく、雑 味がなく、すっきりとしていて、ほのかに旨味のある、飲めば飲む程その良さが判る酒です。そ こで、精米歩合、特定名称表示など、もうそんな時代ではないと思いますが、それでも、こだわ っている人の為、言わせてもらえば、本醸は54%精米、酵母はレギュラーから吟醸まで協会10 号を使い、精米歩合、粕歩合をとっても、県内のほぼ最高水準と思われます。1680円のレギ ュラーでなんと56%精米。どうだ、まいったか。(地元だけの限定品)また、吟醸造りは1.8 リットルで3200円。これに至っては、45%精米、粕歩合50%です。お酒は数値で飲む訳 ではないし、まして、純米云々、三増云々...は、私は関心があまりない。あるのは、満足で きる味、感動できる味、個性のある味かと思います。能ある鷹は爪をかくす...そんな人に飲 んでもらいたい酒です。



@千代の光 ..本醸造

冷やから、あつ燗まで
千代の光の酒造りの全てが込められています。スタンダード品といっても吟醸酒とも 言える精白の原料を使い、米本来のうまみを生かした傑作です。
日本酒度 +0
価格 1800円 (1800ML) 900円 (720ML)


A真(シン)...特別本醸造

ぬる燗から冷や
発売当初より、確固たるフアンに支えられるこだわりの酒。米本来のうまさと、新潟 清酒の淡麗さをかねそなえる千代の光のもう一つの顔です。
日本酒度 +2
価格 2050円 (1800ML) 1000円 (720ML)


Bもち純米

極々ぬる燗
原料米の80%にもち米を使用した独特のお酒です。スッキリとした飲み口の中にも ち米の芯からくるうまみ、そのきめのこまやかさをお楽しみください。
日本酒度 +0
価格 2450円 (1800ML) 1200円 (720ML)


C千代の光...吟醸造り

冷や(10−15度)
大吟醸に準づる造りです。五百万石を45%にまで精米し、低温でゆっくりゆっくり 醗酵させます。しなやかさとやわらかな感じを味わってください。
日本酒度 +1
価格 3100円 (1800ML) 1550円 (720ML)


D大吟醸

冷や(8−10度)
より抜いた原料米を削れるだけ精米するところから造りが始まります。全神経を研ぎ 澄まし、心と技をそそぎ込み、慈しみの心で育てます。
日本酒度 +5
価格 7500円 (1800ML) 3400円 (720ML)


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