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蓮池さんは夏休みで帰省中、市内平井、美容指導員・奥土祐木子さん=当時(22)=と一緒に行方不明になった。机の上には「手形・小切手法」のレポートが仕上がり、置かれていた。蓮池さんの父親秀量さん(70)、母親ハツイさん(66)は休学手続きを取り、息子の帰りを待って学費、アパート代を払い続けたが、58年7月、大学の規定で除籍になった。
事情を知った中央大生らが今春、両親のもとを訪れ、OB、有志とともに先輩の学籍回復を求める支援活動を開始。両親は5月下旬、内海英男理事長、学長ら4人に学籍回復を求める請願書と拉致問題の資料を送った。これにこたえて大学はこのほど、法学部教授会、学部長会で学籍回復を認める方針を固め、16日に公表した。学生、有志らは、中央大出身の国会議員ら約50人に救出を求める手紙を送ることにしている。
同日朝には長内法学部長が電話で「1日も早くご子息が帰ることを願っている。本人の意思があれば、お父さんの希望に沿う方向で最善を尽くしたい」と両親に伝えた。学籍回復の方針を認めるのは、中央大にとって異例の措置だ。
蓮池さんは失跡前に司法関係への夢を語っていたことから、両親は「せっかく入った大学だから、息子が望めば法学部法学科3年生に戻し、卒業させてやりたいと思った」という。秀量さんは「中学、高校の同窓生に続き、中央大生、大学も動いてくれた。ありがたい話だ。これを機会に、教授、学生にも拉致問題への理解、関心を高めてもらいたい」。ハツイさんは「本人が1日も早く帰ってくることを願うばかり」と話していた。
(1998/ 6/17)
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