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えんま市に風の盆流し

 市内加納出身で、富山県八尾町でおわら絵を描き続けた絵師・故笠原輝芳さんの遺作展が15日からソフィアセンターで始まった。初日は八尾町から「聞名寺風の盆講中」の有志13人が駆け付け、おわらの街流し、輪踊りを披露した。

 遺作展では掛け軸、びょうぶ、色紙、まき絵など大小200点を展示している。笠原さんのデザインによる衣装、風の盆で八尾町の通りを飾るぼんぼりが、会場に流れるおわらのテープが雰囲気を盛り上げている。会期は25日まで。

 15日夕はフォンジェ地下の広場で、風の盆講中の庵進さん(55)が「笠原さんとはおわらの縁で出会い、不思議な縁で柏崎に招いてもらった」とあいさつ。胡弓、三味線、太鼓の演奏にのせて、笠原さんデザインの衣装で踊りを披露した。四階までの フロアを観客が埋め尽くし、おわらの風情を満喫した。

 一行はこのあと、えんま市でにぎわう通りをフォンジェ前からソフィアセンターまで流した。大勢の市民が待ち受けるソフィア前では、夕暮れのぼんぼり、ちょうちんが情緒をかもし出し、幾重にも囲んだ人垣の中で追悼の踊りが繰り広げられた。笠原さんの実弟の豊さん(46)は「講中の皆さんと一緒に、兄も存分に踊ったと思う」と感謝の言葉を述べた。

(2000/ 6/16)

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