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雨水を海に排出工事で市街低地の大量流入防ぐ

 市内東本町一の本町通り周辺に降った雨水が中央通り以南に浸水被害などを発生させる事態を防ごうと、市では東本町再開発事業を機会に、雨水を逆に海に直接排出する事業を進めており、今年12月に完成する予定だ。

 砂丘地特有の地形から、東本町一付近の市街地は本町通りより海側の旧市立図書館付近が最も標高が高い。このため、本町通りや沿線のいわゆる上町側も含めて、降った雨は側溝を通って中央通り・柏崎駅方向に流れ、浜屋川から鵜川に放流されてきた。大雨になると柏崎駅周辺一帯はあふれ、過去に浸水被害が多発。市は平成6年に雨水ポンプ場を設置し、強制排水を可能にしたが、その後も中央通り付近の側溝は流入する大量の雨水に悩まされてきた。

 市では県と協力し、東本町再開発で新しい道路を整備した際、本町通り周辺(下町も一部含む)の側溝を改良。平成9年度からは国道352号(海岸通り)に埋設してある雨水幹線と東本町とを結ぶ排水管(総延長496メートル)の調査・設計に着手。昨年度は柏崎保育園から海側256メートルを埋設し、今年度は本町通りから柏崎保育園までの240メートルの工事を進めている。工事費は2年分で約1億8,000万円。既存の排水区域の枠を越え、分水嶺下にトンネルを造って雨水排出ルートを変更するという都市基盤の改造だ。

 工区は住宅が密集し、地下・地上ともに工作物が多いことから、一部は開削で行うものの、大半は地下を掘り進む推進工法。立坑(マンホール)掘削では大型重機が使えないことと、振動・騒音を抑える目的で矢板は使わず、掘削と同時に小判型に鉄材で枠を組み立てていくライナープレート工法を採用した。

 また地下掘削も、特殊な先端装置と鉄筋コンクリート管(内径1メートル、長さ約2.4メートル)を立坑から入れ、これを油圧ポンプとジャッキで土中に押し込み、管の中の土を人が掘って排出する特殊な方式を取り入れた。施工業者の話では、砂地のために1日に5メートルほど掘り進むことができるという。

(2000/ 9/13)

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