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西山町で健やかな成長願いブックスタート

 西山町地域子育て支援センターが、すべての赤ちゃんが3歳になるまでに7冊の絵本を贈る「ブックスタート」事業を始めて3カ月になる。先月までに24組の親子に53冊を贈った。22日には直木賞作家でタレントの志茂田景樹さんが率いるボランティア「よい子に読み聞かせ隊」を招き、西山町いきいき館で読み聞かせライブを行う。

 同センターは1998年、同町坂田の第2保育所内に開設され、育児相談、子育て情報の提供などを行っている。講演会、馬頭琴と読み聞かせなどの催しも行った。新規事業として、乳幼児健診の際に絵本を無償で贈るブックスートを提案したところ、町が今年度予算に30万円を計上した。

 生後3カ月までの赤ちゃん相談の日に3冊の絵本と読み聞かせのパンフレット、絵本の参照リストを手製の布袋に入れてプレゼント。1歳半、3歳の健診日に2冊ずつを手渡し、3歳までに7冊を贈る。本の選定は東京の「ブックスタート支援センター」の助言で町のセンターが行っている。

 町内では5年ほど前から保育所、小学校で読み聞かせが本格化した。保母の1人は「読み聞かせによって親子の心が落ち着き、子供は人の話すことに耳を傾け、理解し、やがては自分の考えをしっかり言うことができるようになると実感した。心の成長に読み聞かせは不可欠」と話す。保育所が地域に果たす役割、地域に認められる在り方について考えた末、たどり着いた結論でもあった。

 少子化に悩む町にとってブックスタートは、子供たちの健やかな成長を願った事業だ。野中栄司・保険福祉課長は「まずは親子で絵本に親しむきっかけになればと」と話す。事業を進める子育て支援センターでは「手探りで始め、ようやく本格的な態勢が整いつつある」とひと安心の表情だ。

 志茂田景樹さんの読み聞かせライブは22日午前10時半から正午まで。全国の幼稚園、小学校などを回っている志茂田さんが自作の童話を読み、仲間のメンバー3人が切り絵の紙芝居やチェロ、フルート演奏で盛り上げる。対象は幼児、児童と保護者、関心のある人。入場無料。問い合わせは子育て支援センター(電話47-4152)へ。

(2001/ 7/ 9)

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