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女性監禁事件の佐藤被告が控訴
三条市の女性の長期監禁事件で略取・逮捕監禁致傷・窃盗の罪に問われ、新潟地裁から22日に懲役14年(求刑懲役15年)の判決を受けた柏崎市四谷1、無職・佐藤宣行被告(39)が24日、一審の判決を不服として東京高裁に控訴した。
佐藤被告の弁護人によると、判決後に接見をした際、同被告から即座に「控訴します」という強い意思表示があった。弁護人はその理由については聞かなかったという。
佐藤被告は一昨年5月の裁判開始当初から、1990年11月に当時小学4年生だった女性を連れ去った状況について、「女性を抱きかかえて車のトランクに入れた」という被害女性の証言を採用した検察側の主張に対し「入れと命令したら、自らトランクに入った」と主張。公判中はほとんど表情を変えない被告がこの場面になると検察官をにらみつけるように自己の主張を繰り返した。また、検察側が言う監禁の様子でも「足を縛ったのは最初の2、3日だけ。手を縛ったことはない」など事実関係細部の食い違いを主張していた。
佐藤被告が控訴したことで、裁判は東京に移る。同被告が私選弁護人を依頼しない場合は、東京高裁が国選弁護人を選任。新しい弁護人が控訴理由を記載した控訴趣意書を提出した後に、控訴審が開始される。
(2002/ 1/25)
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