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市はこのほど、2002年度の普通会計決算をさまざまな角度から検証した「もう一つの決算書」を作った。地方分権が進む中で、より健全な財政運営を目的に近年まとめているもので、決算統計や、貸借対照表(バランスシート)などを掲載・解説。02年度は、施設維持への時代変化や、行政コストの増加を数字から示した。
普通会計は、柏崎市の場合、一般会計・土地取得事業特別会計・墓園事業特別会計の3つが含まれる。「もう一つの決算書」によると、02年度の歳入は377億円、歳出は368億円で、それぞれ前年度より4.3%、3.3%減った。差引額から繰り越し財源と前年度実質収支を除いた単年度収支は4億円の赤字。歳入減は市税の落ち込みが主な要因とした。年度末の市債残高は338億円で、市民1人当たり39万4,000円。基金積み立ては84億円で、1人当たり9万8,000円。また、低い方が望ましい経常収支比率は85.0%となり、1998年度と比べて14.4ポイントも上がったとした。
民間企業の手法を導入したバランスシートでは、資産合計は1411億円、負債は399億円。正味資産は1012億円となった。資産のうち有形固定資産が1250億円で資産全体の88.5%。負債は市債分が309億円で負債全体の77.5%。市民1人当たりの資産は164万円、負債は46万円、正味資産は117万円。この10年間のバランスシートの推移では、社会資本整備の結果を示す有形固定資産が1.34倍に増えたが、増加はしだいに緩やかになっており、「施設整備」から「施設維持」へと政策の転換期にきているとも考えられるとした。
(2003/12/18)
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