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剣野沢遺跡、遺構から集落景観も
県埋蔵文化財調査事業団が18日、国道8号柏崎バイパス建設に伴い、市内剣野町地内で発掘調査を進めている剣野沢遺跡の現地説明会を開いた。午前、午後に市民ら90人が集まり、学芸員の説明を熱心に聞いた。
剣野沢遺跡は丘陵すそ部の沖積地にある遺跡で、縄文時代後期後半―晩期の下層、中世(13世紀主体)の上層からなる。調査の対象面積は約3000平方メートル。8月から発掘調査に着手し、これまでに上層の約1600平方メートルを終了した。
調査では、上層に鎌倉時代を主体とする集落を確認。掘立柱建物を3棟以上、井戸13基、柱穴約250基が出土した。水田跡なども推定され、居住域と生産域の遺構の出方などから当時の集落の景観をうかがわせた。
また、土器、陶磁器類では13世紀ごろの珠洲焼、土師(はじ)器を中心に多数。県内でも類例の少ない木製の鉢、漆器の合子、くしなどがまとまって見つかった。
(2008/10/20)
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