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東京電力の清水正孝社長が6日午前、新年のあいさつのため柏崎市・刈羽村を訪れた。中越沖地震で全号機停止が続く柏崎刈羽原発の運転再開の見通しは一切明言せず、報道陣の質問にも「未定」「白紙」を繰り返した。
市役所で会田市長ら、村役場で品田村長らと会った清水社長は、柏崎刈羽原発で火災や人身事故が相次いだことを謝罪。地震で被災した同原発の設備については「健全性の点検・評価、耐震性の強化は着実に進めてきている」としたが、今後のことは「まだ最終段階に入っていないので、1つひとつきちんとやっていく」と述べるにとどまった。会田市長は「安全の確保・確認が大前提で、そこのところをしっかりお願いしたい」、品田村長は「焦りは禁物であり着実に」と要望した。
霜田彰・市議会議長が「(運転再開は)いつなのかという声が聞こえてくる」と発言したのに対し、清水社長は「関係する皆さまと相談・調整しながら進めなければならない問題であり、今はまだ白紙」と述べた。佐藤一三・村議会議長は「1日も早く再開してほしい」と求めた。
村役場で報道陣の取材に応じた清水社長は、運転再開の方針や、点検・復旧が最も進む7号機の起動試験のスケジュールなどいずれも決まっていないとし、「安全性を確認することが先であり、今の段階で再開について言うのは(地元に)失礼だと思う」と言及した。地元の了解を得る手順が必要なことは認めたが、具体的なことは「未定」と述べた。
(2009/ 1/ 6)
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